発達障害について

発達障害とは

発達障害は、障害の困難さも目立ちますが、優れた能力が発揮されている場合もあります。

このアンバランスな様子を周りの人に理解されにくい障害です。

養育環境ではなく、脳の機能障害によるもので、どんな能力に困難さがあるか、またどのくらいの程度なのかは人によってさまざまです。

  1. 障害の状態
  2. サポート方法
  3. コミュニケーション(対応時)の留意点
  4. 支援機関
  5. 支援制度
  6. 発達障害にかかる医療機関のご紹介
  7. 県事業(ペアレントメンター)
  8. その他

発達障害に関する情報について

リーフレット、パンフレット

障害の状態

○注意欠陥多動性障害(ADHD)…年齢あるいは発達に不釣合いな注意力および衝動性、多動性を特徴とします。次の3つの症状が通常7歳以前に現れます。

  1. うっかりして、同じ間違いを繰り返してしまうことがあります。(注意力散漫)
  2. おしゃべりが止まらなかったり、待つことが苦手でうろうろしてしまったりすることがあります。(多動性)
  3. 約束や決まりごとを守れなかったり、だしぬけに行動してしまうことがよくあります。(衝動性)

学習障害(LD)…全般的な知的発達に遅れはないのに、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」のうち特定のものの習得と使用に著しい困難があります。

広汎性発達障害(PDD)…対人関係や社会性の障害、こだわりや興味の偏りなどがあります。自閉症・アスペルガー症候群などが含まれます。

吃音… 話し言葉が滑らかに出ない障害で、以下のような特徴的な症状があります。

  1. 音のくりかえし 例:「か、か、からす」
  2. 引き伸ばし 例:「かーーらす」
  3. ことばを出せずに間があいてしまう 例:「・・・・・からす」

サポート方法

  • 何かをお願い、指示をする場合は具体的に伝えてください…障害があるために、指示をうまく理解できない場合があります。困難なことを「なぜ、できないのか」「なまけているのではないか」と責められるのは、つらいことです。できるだけ具体的に「今はこういう状況なので、こうしてください。」と簡潔に伝えてください。
  • 絵や写真を使って説明されると分かりやすいです…「知らないこと」「はじめてすること」「変化に対応すること」が苦手です。 短い文で、一つずつ、具体的にすることを示されると、理解しやすくなります。また、絵や写真を使って説明されると、より分かりやすいです。

コミュニケーション(対応時)の留意点

  • 簡単な言葉で理解できても、長い言葉は苦手です。具体的にゆっくり分かりやすく話しかけます。
  • やさしい口調を心がけます。「○○しない」ではなく「○○しましょう」と肯定的な言葉かけをします。
  • 遠回しな言い方やあいまいな表現は理解しにくいです。
  • こだわりや癖が周囲の人にとっては、迷惑になることがあるかもしれませんが、大声で注意したり、力で抑えたりすることは逆効果となるため、穏やかな口調と毅然とした態度で声をかけます。

支援機関

発達障害に関する専門的な支援機関として、和歌山県発達障害者支援センターでは関係機関への訪問指導や学習会等への講師派遣などを行っています。

相談窓口としては、各市町村、地域子育て支援センター、保健所、児童相談所、相談支援事業所などがあります。

相談窓口の連絡先については、「障害児者福祉のしおり(05【相談支援事業所】、07【各振興局、市福祉事務所、各町村福祉係】)」や「福祉保健施設一覧(14地域子育て支援拠点施設等)」を御覧ください。

支援制度

発達障害は、知的障害の有無によらず、障害者総合支援法(障害者自立支援法)や児童福祉法等における障害者や障害児に含まれており、各種サービスや支援の対象となり得ます。

また、長期にわたり日常生活等に制約がある場合は、精神障害者保健福祉手帳の対象となります。 知的障害を伴う場合には、療育手帳の対象ともなります。

支援制度の概要については、「障害児者福祉のしおり(04【各種制度】、10【手帳、相談所、ヘルプマーク等】)」を御覧ください。

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県事業

その他

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