児玉 之良 様

財団法人和歌山県水上安全協会専務理事

肉体と精神のスタミナを

県警・和歌山西警察署長、警察本部交通部長などを経て、現在は水上安全協会に籍を置きながらメンタルトレーナーとして後進の指導にあたっています。

スポーツも仕事も肉体的スタミナと精神的スタミナの両立が重要だと思います。日々の練習では、考えて工夫しながらイメージトレーニングを欠かさず行うこと、体調管理も併せ目標をもって鍛錬に励むこと、そして日々の記録を残し、毎日少しずつステップアップを心がけることを常に指導しています。

半面、本番では何も考えず無心になることがベストを尽くすコツ。そのための日々のメンタルトレーニングであるともいえます。肉体と精神の鍛錬が「火事場のクソ力」を引き出してくれることでしょう。

昨年の千葉国体には、県選手団の最高齢選手としてクレー射撃に出場しました。25発の射撃で目の前に飛び出す標的を打ち落とす競技ですが、結果は個人141選手中88位と不本意な成績でした。15発目まで全弾命中させることができた私はその時点で油断してしまい、余計なことを考えてしまったのが原因です。自信はあったのですが、やはり国体という大舞台に呑まれてしまい集中を途中で切らせてしまいました。

クレー射撃はマイナー競技。教習や大会に則した誰でも使える射撃場が県内にあれば、もっと全国レベルで戦える選手が育つはずです。

国体は一発勝負です。いくら高度な技術を持っていても本番で実力を出せないと意味がありません。本番に無心で挑めるよう、選手の皆さんは毎日のメンタルトレーニングに励んで下さい。

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2015紀の国わかやま国体