室谷 正憲 監督

レスリング競技県成年チーム監督、県レスリング協会常任理事

国体はみんなで盛り上げる一大イベント
和歌山ジュニアクラブのみんなに囲まれ笑顔の室谷監督


昨年までレスリング競技の現役選手だった室谷正憲さん(35)は、今年から県男子成年チームの監督として新潟国体に臨んだ。「選手の時は自分のことだけ気をつかっていれば良かったが、監督は選手全体を見渡して調整していかなければならないので気をつかう。選手の時の方が気楽だった」と苦笑いを浮かべながら振り返る。

監督デビュー戦は、フリースタイル60キロ級の北京五輪メダリスト湯元健一選手(綜合警備保障)の優勝をはじめ、同74キロ級の太田拓弥選手(NPO法人WASEDA CLUB)が3位、グレコローマン96キロ級の松永隆司選手(海南下津高講師)が5位に食い込むなど活躍し、「初めての監督だったが、選手が頑張ってくれたのでまずまずの成績を収めることができた」と安堵の表情だ。

相手の後ろに回れば1点、転がすと2点、背中を1秒マットにつければフォール勝ち。複雑なようで単純なルールのレスリング。観戦する時のポイントは「フリースタイルならタックルや足をとりにいく攻防。足技が使えないグレコは投げ技など豪快さが醍醐味」ちょっとした知識があるのとないのとでは面白みも違う。地元国体では多くの来場を期待し、「国体は一競技というよりみんなで盛り上げていく一大イベント。各競技の協力が大切で、レスリングも協力したい」と話す。

県レスリング協会の常任理事でもある室谷さんは普及活動として、ジュニア層育成のために開く和歌山ジュニアクラブで幼児から中学生を指導している。「レスリングって結果がすぐ出るもんじゃない。だから子どもらには今がゴールじゃないということを伝えている」と話し、将来を見据えた長い目で子どもたちと接する。「ジュニア出身のトップアスリートが輩出できれば、それは子どもたちの夢や希望になる」と信じながら。

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2015紀の国わかやま国体