てんかんについて
てんかんとは
脳の神経の一部が活発に活動しすぎるために 「てんかん発作」 が繰り返し起きる病気です。てんかん発作は、神経の機能(はたらき)に対応した症状が表れます。
身体の一部あるいは全身がけいれんしたり、また意識だけが失われるなど症状はさまざまです。てんかんは100人~200人に一人の割合で生じ、日本には約100万人にてんかんがあると推計されています。遺伝病ではなく、どの年代でもみられる身近な病気で、薬や外科治療によって発作のほとんどはコントロールできます。
こんなことに困っています
- 正しい情報が知られていないため、 「差別」や「誤解」、「偏見」が問題になりやすい病気です。
- 疲れすぎたり、寝不足が続くと発作が起きやすいです。
- 発作が起きることへの不安から、新しいことに挑戦することをあきらめたり、引きこもりがちになることもあります。
サポート方法
「てんかん」について正しい理解をしましょう。てんかんが起こったら、まずはあわてずに見守ることです。
-
危険を避ける…意識の失われる発作では、危ないものを遠ざけましょう。倒れる危険性のある場合には、頭を床に打たせないようタオルなど、やわらかいものを敷きましょう。
-
動作に自然に寄り添う…発作が起きている間は、無理に動かさないようにしましょう。意識がなくて歩き回るときは、後ろからついていくなど、自然に寄り添いましょう。
-
発作の様子をくわしくみておく…時計をみて、発作が起きている時間を確認する、発作の間の表情の変化を観察するなど、発作の様子をくわしくみておくと、病気を知る手がかりになります。 意識が回復しないのに次の発作が連続して起きる、発作が10分以上続く、といったときには、病院での受診が必要です。
-
疲れすぎたり、寝不足が続くと発作が起きやすくなります…薬は絶対に飲み忘れてはいけません。 テレビゲームの強い光、寝不足、疲れ、発熱、飲酒、ストレスで発作が誘発されることがあります。健康を保つために、よい生活習慣を身につけることが大切です。周りの方は配慮をお願いします。
対応時の留意点
- 発作のときは、体を押さえたりしないでください…発作が起きているときは、名前を呼んだり、体を押さえたり、揺さぶったりしてはいけません。 「舌をかまないように」と、口の中に指、タオルなど入れてはいけません。自然に回復するまで待ちましょう。発作の後、眠ってしまったときにも、そのまま様子をみてください。