知的障害について

知的障害とは

18歳くらいまでの発達期において、知的な能力が年齢相応に発達していないため、特別な援助を必要とする状態です。「言葉を使う」「記憶する」「抽象的なことを考える」ことに時間がかかることが主な特徴です。原因が不明なことが多く、明らかな場合も人それぞれ異なります。障害の表れ方にも個人差があり、漢字の読み書きや計算が苦手だったり、一つの行動に固執したり、同じ質問を繰り返したりする人もいます。また、仕事の手順をすぐ覚えることや、人とのやりとりにすばやく対応することが困難な場合があります。しかし、周囲の支援によって、一歩一歩成長していける可能性を持っています。重度の場合は常に同伴者と行動される方もいますが、軽度の場合は会社で働いている方も大勢います。

  1. 障害の状態
  2. サポート方法
  3. コミュニケーション方法
  4. 県事業

障害の状態

○複雑な会話や抽象的な概念が理解しにくいです。

○人に尋ねたり、自分の意見を言うのが苦手な方もいます。

○漢字の読み書きや計算が苦手な方もいます。

○ひとつの行動に固執したり、同じ質問を繰り返す方もいます。

○「暗黙のルール」や「社会のルール」が理解できない方もいます。

○事故・トラブルにあっても助けを求めたり、誰かに訴えることが苦手な方もいます。

サポート方法

  • 危険なことが分からない場合があります。優しく知らせてください…例えば、「赤信号でも渡る」「車が来ても避けない」「遮断機が下りても線路に入る」など危険が分からない、助けを求めることができない場合があります。そのようなときは、優しく声をかけ、危険であることを知らせてください。
  • パニック状態になったら落ち着ける場所に誘導してください…予定が急に変更になったり、大声で注意されたり、見通しが立たないこと、予想外のことが起きると、柔軟に対応できず、「泣きわめく」「飛び跳ねる」などのパニック状態になることがあります。このようなときは、落ち着ける場所に誘導してください。
  • 思い込みで判断せず、見守ってください…障害が軽度の場合、会社で働いている方も大勢いますが、中には「通行する人を無表情で見ている」「ぴょんぴょん跳ねたりする」「一つのことにこだわる」など、誤解されやすい行動をとる人もいます。思い込みで判断せず、温かい目で見守ってください。

(リンク) サポートハンドブック

コミュニケーション方法

  • ゆっくり簡単な言葉で話しかけてください…「一方的に話す」「ひとりごとを言う」「同じ言葉を繰り返す」など、コミュニケーションがうまくとれない人もいます。そのようなときは、内容が理解できるようにできるだけ短い文章で、身振り手振りを交え、ゆっくり簡単な言葉で話しかけてください。

(リンク) ご存知ですか。「コミュニケーションボード」

県事業

このページの先頭へ