聴覚障害・言語障害について

聴覚障害・言語障害とは

聴覚障害には、聞こえの程度や聞こえなくなった時期により 「ろう」 「中途失聴」 「難聴」 があります。外見からは困っていることがわかりにくいため、周囲から誤解されることも多くあります。聞こえの程度や、コミュニケーション方法は人それぞれであるため、個別に配慮が必要です。

言語障害には、言葉の理解や適切な表現が困難な言語機能の障害と、言葉の理解には支障はなく、発声だけが困難な音声機能の障害があります。また、聴覚障害と言語障害が重複する重複障害の人もおられます。

  1. 障害の状態
  2. 聞こえない、聞こえにくいことで困ること
  3. こんなマークがあります
  4. サポート方法
  5. コミュニケーション方法
  6. 対応時の留意点
  7. 手話を学ぶには
  8. 聴覚障害に関する情報について (手話通訳・要約筆記者養成など)
  9. 聴覚障害のある方の声

障害の状態

  • ろう…生まれつき、または言葉を覚える前から聞こえない。
  • 中途失聴…言葉を覚えた後で聞こえなくなった。発話に問題のない人がほとんど。
  • 難聴…人によって聞こえ方は違うが、小さい音が聞こえにくい。補聴器を使って会話できる人から、わずかな音しか聞こえない人まで様々。
  • 言語機能の障害…言葉の理解や適切な表現が困難です。失語症・言語発達障害など。
  • 音声機能の障害…言葉の理解には支障はなく発声だけが困難です。吃音障害・構音障害・発声機能の喪失など。

聞こえない、聞こえにくいことで困ること

  • 聞こえないことが外見から判断できないので、困っていることが周囲の人に気づいてもらえません。
  • 放送や呼びかけにも気づかない時があり、無視されたと周囲から誤解を受けることもあります。また、歩いている時、後ろから来た自転車のベルや車のクラクションに気づくことができません。
  • 聞こえないため、情報を得られないことがあります。
  • 会話が困難なため、不便さを伝えることが困難です。
  • 会話をするために補聴器を利用している人もいますが、補聴器で音を大きくしても明瞭に聞こえているとは限りません。
  • 聴覚障害のある人の中には声を出して話せる人もいます。 「話せる」 と 「聞こえる」 と思われがちですが、実際には相手の声は聞こえていない場合があります。
  • 特に非常時(災害時)の情報伝達が不足していると、本人も不安に思っています。

耳マーク

耳マーク

耳マークは、一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会により管理された聞こえない人たちの存在と立場を社会一般に認知してもらえるよう、コミュニケーションの配慮などの理解を求めていくためのシンボルマークです。

手話マーク

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手話マークは、一般財団法人 全日本ろうあ連盟により管理された聞こえない人が、「手話で対応お願いします」の意味で提示したり、窓口等が掲示している場合は、「手話で対応します」等の意味になります。

筆談マーク

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筆談マークは、一般財団法人 全日本ろうあ連盟により管理された聞こえない人が、「筆談で対応お願いします」の意味で提示したり、窓口等が掲示している場合は、「筆談で対応します」等の意味になります。

ちょうちょマーク

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ちょうちょマーク(聴覚障害者標識)…耳が不自由な人が運転していることを表示するマークです。

サポート方法

  • 聴覚障害のある方との連絡方法は、ファクシミリやメールが有効です。
  • 大勢の人が行き交うお店や施設、イベント会場などでは、放送だけでは必要な情報が得られない場合があるので、掲示板、手話通訳や要約筆記など視覚を使った伝達方法で状況を伝えてください。
  • 「まったく聞こえない」 「補聴器をつければ聞き取れる」 など、困難は様々で、会話のはじめに、コミュニケーションの方法を本人に確認してください。
  • 外見ではわかりにくい障害のため、周囲の人に気づいてもらえないことがあります。特に難聴者や中途失聴者の場合は話せる人が多く、「あいさつしたのに無視された」などと誤解されることがあります。気づいたら「手話」「筆談」等で伝えてください。

コミュニケーション方法

育った環境や障害の程度などにより、コミュニケーション方法は人によってさまざまです。本人の望むコミュニケーション方法で確認してください。いくつかの方法を合わせることで、より伝わりやすくなります。

  1. 手話:手やからだの動き、顔の表情などで意思を伝えて見る言葉です。
  2. 筆談:紙などに文字を書く方法です。わかりやすい言葉で簡潔に書きます。 ろう者には筆談が苦手な人もいます。
  3. 口話:相手の口の動きを見て言葉を読み取ります。 ゆっくりはっきり単語で区切って話します。
  4. 空書:空中に字を書いて伝えます。一画ずつ、はっきり書きます。
  5. 身振り:からだで、物の形や動き・状態など特徴をとらえて表現します。
  6. 指文字:手指で50音を表す方法です。

対応時の留意点

  • 話す時は、相手の顔を見て、表情と口の動きが見えるようにしてください。 (マスクは外してください)
  • 早口にならないように、はっきりゆっくり単語で区切って話すようにしてください。
  • 大切な要件は、要旨だけを簡単にまとめて書いて伝えるようにしてください。
  • 相手の言葉が聞き取りにくい場合は、内容をきちんと確認してください。
  • わかりにくい言葉は言い換えたり、身振りをしたり、実物の提示など視覚情報も併用してください。

手話を学ぶには

  • 地域の手話サークル活動に参加する…お住まいの手話サークルに参加し、行事などを通じて手話を学んでみましょう。

PDF形式を開きます2020年度和歌山県手話サークル連盟加盟サークル一覧(PDF形式 291キロバイト)

  • 手話奉仕員養成講座を受講する…各市町村において、初歩的な日常会話を学べる講座を開催しています。
  • 出張!県政おはなし講座 を申し込む…県内在住、もしくは通勤、通学している15名以上のグループでお申込みください。

 (お申し込みは和歌山県障害福祉課またはお近くの振興局まで)

手話教室 和歌山県では誰もが「手話」に親しみ、ろう者と聞こえる人がお互いを理解し合う共生社会の実現をめざして「和歌山県手話言語条例」を制定しました。
あいさつや自己紹介、あなたも「手話」で話してみませんか。
障害福祉課 計画調整班
TEL:073-441-2531
FAX:073-432-5567
MAIL:e0404001@pref.wakayama.lg.jp

こども版 手話教室

下記のようなテーマに基づき、各年代、グループに合わせてお話を進めていきます。
  • 聴こえないってどういうこと
  • あいさつ、自分の名前を手話で表しましょう
  • 手話通訳の仕事
対象 対象 対象 障害福祉課 計画調整班
TEL:073-441-2531
FAX:073-432-5567
MAIL:e0404001@pref.wakayama.lg.jp
対象 対象 対象

海草振興局 健康福祉部 総務福祉課
TEL:073-483-5511
FAX:073-482-3786

MAIL:e1301311@pref.wakayama.lg.jp

対象 対象 対象 那賀振興局 健康福祉部 総務福祉課
TEL:0736-61-0020
FAX:0736-61-0013
MAIL:e1302311@pref.wakayama.lg.jp
対象 対象 対象 伊都振興局 健康福祉部 総務福祉課
TEL:0736-42-0491
FAX:0736-42-5468
MAIL:e1303311@pref.wakayama.lg.jp
対象 対象 対象

有田振興局 健康福祉部 総務福祉課
TEL:0737-64-1291
FAX:0737-64-1261

MAIL:e1304311@pref.wakayama.lg.jp

対象 対象 対象 日高振興局 健康福祉部 総務福祉課
TEL:0738-22-3481
FAX:0738-22-8751
MAIL:e1305311@pref.wakayama.lg.jp
対象 対象 対象 西牟婁振興局 健康福祉部 総務福祉課
TEL:0739-26-7931
FAX:0739-26-7935
MAIL:e1306311@pref.wakayama.lg.jp
対象 対象 対象 東牟婁振興局 健康福祉部 総務福祉課
TEL:0735-21-9630
FAX:0735-21-9639
MAIL:e1307311@pref.wakayama.lg.jp

聴覚障害に関する情報について (手話通訳・要約筆記者養成など)

聴覚障害のある方の声

~日常生活~

  • 出かけていて、その帰りの電車が止まってしまい、放送が流れているが、内容が分からず、不安でした。そんなとき、積極的に「何が起きていますか。電車は動きますか。」とスマートフォンの電子メモに打って、そばにいた人に尋ねました。電車が止まっている理由や、運転再開するまで、どのくらいかかるか、すぐに教えてくださり、どう行動すれば良いのか分かることができ、安心しました。
  • 病院へ行ったとき、受付で「耳が聞こえません。」と伝え、それから待合室で呼び出しを待っていたとき、わざわざこちらまで来てくれました。嬉しい配慮だと感じました。また、お医者さんは筆談とともに、ゆっくり口を動かしてくれたので、安心して、受診を受けることができました。

~職場~

  • 職場で音声のみの放送が流れることがありますが、内容が分かりません。そんなとき、そばにいた人に放送の内容をホワイトボードやメモ帳に書いてもらったり、口でゆっくり教えてもらっています。いつも放送の内容を知ることができるので、嬉しい配慮だと感じました。

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