わかやまツウ巡り旅
熊野古道
〜紀伊路〜
【第3弾
日高エリア】
古の風情が色濃く残る
熊野古道
熊野古道は、蘇りの聖地「熊野」へと続く信仰の道です。その中でも紀伊路及び中辺路は、京都を出発し、大阪・田辺を経て熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺)を目指す、熊野詣のメインルートとなった参詣道。その行程は往復約600kmに及び、当時の人々はこの長く険しい道のりを、さまざまな祈りや願いを胸に抱きながら、およそ20日から1か月かけて歩いたといわれます。
熊野古道の中には数々の「難所」がありますが、その中でも鹿ヶ瀬峠は、その険しさから紀伊路最大の難所とされた区間。急登が続きますが、かつての巡礼者と同じように、息を切らしながら坂道を登り、峠を越えると、やがて熊野古道に現存する最長の石畳道が現れます。古の風情を色濃く残す道を心静かに歩けば、当時の巡礼者の息づかいが聞こえてくるような錯覚に陥ります。
紀伊路には、鹿ヶ瀬峠のように今も変わらず受け継がれている景観や、王子などの当時の風情が感じられる場所が多くあり、歩きながらその長い歴史に自然と触れることができます。また、街から街へと峠を越えながら田辺を目指す歩き方は、深い山の中を歩き熊野を目指す中辺路とは違った魅力があり、きっと熊野古道歩きの新たな魅力を発見できるはずです。
鹿ヶ瀬峠は、平安時代後期に有田から日高方面へ抜ける近道として整備された。険しい峠だが頂上部は平坦で、かつては茶屋が営まれていた。
- 1【特産品】黒竹
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日高町は全国一の黒竹の生産地。独特の艶のある趣から室内や家具の装飾材、垣根、庭の植え込み、芸術作品などに活用される。
- (有)金﨑竹材店
日高郡日高町原谷1293
- 2道成寺
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「安珍清姫伝説」で知られる県最古の寺。千手観音菩薩(本尊)、日光菩薩、月光菩薩の国宝3点を収める。
- 日高郡日高川町鐘巻1738
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3塩屋
王子神社(塩屋王子) -
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「熊野九十九王子」の一つ。天照大神の御神像が祀られており、別名「美人王子」とも呼ばれる。
- 御坊市塩屋町北塩屋114
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4切目王子神社
(切目王子) -
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「熊野九十九王子」の中でも特に格式のある王子社の一つである「五躰王子」の一つ。幾多の文献に名を残す。
- 日高郡印南町西ノ地328
- 5千里の浜
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熊野古道・紀伊路で唯一海岸線を歩ける砂浜。弓状で1.3km続き、本州有数のウミガメの産卵地としても知られる。
- 日高郡みなべ町山内
- 6紀州梅干館
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梅干し・梅酒作り体験などができる。直売店では梅関連食品を数多く販売し、梅干しの食べ比べができる試食コーナーも充実している。
- 日高郡みなべ町山内1339
和歌山県公式観光サイトでは、紀伊路をはじめ熊野古道の和歌山県主要ルートを紹介しています。全ページがPDFデータでダウンロードできる和歌山県街道マップを掲載しています。
和歌山県公式観光サイトはこちら
日高エリアの紀伊路は、古の風情が色濃く残っています。季節や時間で表情が変わるため、何度でも歩きたくなります。鳥のさえずりや風の音に包まれ、昔の人々も同じ道を歩いていたのだと思いを馳せると
な熊野古道歩きができるでしょう。鹿ヶ瀬峠から続く約500mの石畳は、近世以前に敷かれたままの姿で、熊野古道で現存する最長の石畳です。丁寧に敷き詰められた石の連なりからは、先人の多大な労力と歴史の重みが伝わります。
日高広域観光振興協議会ガイド
林 由美さん