Premier WAKAYAMA プレミア和歌山 “そのまんま梅の床”とそれを和えた野菜
和 vol.56

Premier WAKAYAMA
プレミア和歌山

無農薬・自然農法への
挑戦から生まれた“梅床”

 日本最大級の梅の産地・みなべ町で、無農薬・無肥料の梅作りに取り組むてらがき農園。こだわり抜いた紀州南高梅を使って作られたのが、“そのまんま梅の床”だ。国産の海水塩を使用し3年以上熟成させた梅干しにてんさい糖を加えペーストにしたもので、野菜を和えるだけで簡単に一品が完成する。「細かく切った野菜は2~3分、厚めの野菜は10分程でおいしく仕上がります」と同園の寺垣みち子さん。程良い甘みでこどもや梅干しが苦手な人でも食べやすく、特に健康志向な方に注目されているという。

そのまんま梅の床を作った、てらがき農園の寺垣みち子さん(姉)と代表の信男さん(弟)

「元々梅床は、まかないとして家で食べていたんです」と話す姉のみち子さんと弟の信男さん。野菜や果物など漬けるものによって梅床の味わいが変化するそう。野菜を漬けた後の上澄みはスープにしたりと、アレンジ多彩な商品だ。

 そんな同園が無農薬栽培への挑戦を始めたのは2006年頃。代表の寺垣信男さんは「当時、無農薬野菜はありましたが、果樹では珍しかった。そんな中、お客様の声をきっかけに栽培方法の転換を決心しましたが、先代からは大反対されましたし、周囲の農家からも心配されました」と話す。それでも安心して食べられる梅を提供したい、梅そのものの価値を高め、梅農家の利益向上を図りたいという思いのもと試行錯誤を繰り返し、約8年をかけて納得のいく良い梅ができるように。「皆さんに良いと思ってもらえるものを作って、農業がもっと憧れられるような仕事になれば」と寺垣さんは、梅産業を盛り上げるため、先陣を切って挑んでいく。

令和5年度プレミア和歌山推奨品
審査委員奨励賞 受賞
そのまんま梅の床
販売者/てらがき農園
住所/みなべ町西岩代1204
電話/0739-72-5105

価格/1,863円

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和歌山県優良県産品(プレミア和歌山)
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残間里江子審査委員長
残間里江子審査委員長

自然豊かで、おいしいもの、魅力的な品がたくさんありますので、ぜひプレミア和歌山にご注目ください。