well-being リモートで働きながら白浜町で暮らしているオーストラリア人のブロックウェル夫妻と3歳の娘・キンガちゃん

ITを活用して仕事をしながら旅をするデジタルノマド。2025年1月から2か月間、リモートで働きながら白浜町で暮らしているオーストラリア人のブロックウェル夫妻と3歳の娘・キンガちゃん。Instagramで白浜での暮らしぶりや観光地情報、日本の文化を紹介している。(オーエス株式会社が運営する“シェアハウス白浜栄”前にて)

和 vol.56

well-being 和歌山
【デジタルノマド×保育園留学】

みんなが健康的で幸せな状態であるウェルビーイングは、
豊かな自然と温暖な気候に恵まれた和歌山そのもの。
そんな和歌山で生まれた“ウェルビーイング”をご紹介。

【デジタルノマド×保育園留学】
異文化交流から生まれる
地域の未来

 全国に先駆けワーケーションを推進した和歌山県。熊野白浜リゾート空港を利用すると、白浜町へは東京から1時間で来ることができ、パンダ、温泉、白良浜といった豊富な観光資源は都市部で働く人々を惹きつけている。近年テレワークが普及する中で、”ワーケーションの聖地”白浜町では、2023年新たに”保育園留学(※1)”の受入を開始。「都市部の人にとって地方での子育てはニーズがあると思いましたし、何より地元のこどもたちが白浜町に居ながら地域外のこどもたちと交流できるようにしたいと思いました」と語るのは白浜町総務課の鳴尾豪さん。今、同町の教育への思いは国境を越え、ファミリーを対象とした”デジタルノマド(※2)”の受け入れに発展し、県とともに取り組んでいる。

(※1)保育園留学
子育て家族と地域をつなぐプロジェクト。家族で1~2週間地域に滞在し、こどもは地域の保育園に通う。地域での子育てを体験できる。
(※2)デジタルノマド
IT技術を使って時間や場所に縛られず働く人々のこと。2024年に観光庁は、国際的なデジタルノマドの誘客に向けて先駆的に受け入れ体制の構築等に取り組む実証事業を実施。(株)キッチハイクが提案した⽩浜町を中⼼にしたプロジェクトが採択され、白浜町は、タイ、オーストラリア、カナダ、アメリカなどからの受け入れを行っている。

白浜町での暮らしの魅力を話すブロックウェル夫妻

白浜町での暮らしの魅力を話すブロックウェル夫妻(リゾートサテライトオフィス“ANCHOR”にて)

コワーキングスペースで仕事に取り組むマイケルさん

Wi-Fiなどの設備が整ったコワーキングスペースで仕事に取り組むマイケルさん。

 地方創生や保育園留学の運営事業を行っている(株)キッチハイクの白浜担当である今井美香さんは「子育て世代のデジタルノマドは日本の保育環境への関心も高く、日本の自然豊かな地域での子育てや、新しい文化を体験できることは魅力に感じてくださるのではと考え、観光滞在ではない、こども主役の暮らし体験ができる”保育園留学”をご提案しました。和歌山には、白浜の美しい海をはじめ、世界遺産や温泉など、日本らしい文化を体験できる魅力がたくさんあるので、デジタルノマドのご家族にとっても大きな魅力になると思います」と語る。

ANCHORの屋上から望むことができる白良浜

ANCHORの屋上からは白良浜を望むことができる。

白浜のシンボル円月島

白浜のシンボル“円月島”。滞在中はレンタカーを借り、和歌山の観光も楽しんでいる。

 約2か月にわたり白浜での暮らしを楽しんでいるブロックウェル夫妻は、「私たちにとって、自然豊かで温泉などがある和歌山はとても魅力的です。なかでも白浜の海鮮料理は私たちのお気に入り。また娘のキンガもこども園に友達ができ、毎日通園するのが楽しそうです。和歌山のことも大変気に入っていて、白浜の優しく落ち着いた雰囲気が彼女には合っているんだと思います」と語った。
 場所に囚われない自由な働き方と多様性、そして人と人とのつながりに、地方の可能性が見えた。

認定こども園 立正幼稚園に通園するキンガちゃん

認定こども園 立正幼稚園に通園するキンガちゃん。地元のこどもたちとともに過ごし、日本の文化や習慣、言語について実体験を通して学んでいる。

白浜町総務課企画政策係
住所/白浜町1600
電話/0739-43-6598
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(株)キッチハイク
住所/東京都台東区東上野4-13-9
   ROUTE89 BLDG. 4F
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