山下 敏彦 様

青少年柔道教室「山下塾」塾長

柔道一筋、恩師の教えを次世代へ受け継ぐ

 

柔道の指導者になって約40年、平成20年には若い頃から持ちたいと思っていた自分の道場を御坊市内に開きました。今、道場生は園児から中学生まで19人。子どもたちにも夢へ向かって頑張ってほしいと思います。

柔道を始めたのは高校に入学してから。当時は身長150cm・体重50kgロと小柄で、県内でも競技者の中では一番小さかったと思います。初めての試合で180cm・100kgを超える相手に完敗。もともと負けず嫌いな性分だったもので「なにくそ」という思いと自分より大きな相手を倒してやろうという気で必死に練習するようになりました。

高校時代は、授業で疲れきったあとも休日も、明けても暮れても柔道ばかりの3年間でした。高校卒業後は指導する立場となり、京都で1年を過ごし、その後に帰郷してから御坊柔道教室の道場生兼指導者になりました。20代半ばのころ県代表に選ばれ、全国青年大会に出場した経験があります。結果は団体戦でベスト16。県の代表として誇りを持って戦う喜び、緊張感は今でも忘れられません。
指導の基本は受け身の習得。私自身、交通事故に遭ったり山で転落したことがありますが、頭を打たず軽いけがで済みました。柔道は自分の身を守る武道です。また、強い精神力も身につけてほしいと願っており、私の道場では出席をとる時、道場生たちに親からもらった大切な名前を言わせます。続けて「五箇条」として掲げる「礼儀を守ること」「気力をもつこと」「修練に耐えること」「精力を善用すること」「社会に役立つ人間になること」を唱和しています。恩師の教えであるこの五箇条を次の世代に受け継いでいきたいと思っています。

国体の出場や観戦経験はありませんが、和歌山県での開催が楽しみです。次の目標は、国体や全国大会に出場する選手を輩出することです。教え子が県代表に選ばれ、活躍するところを見てみたいですね。今はみんなが期待の星。これからも柔道一筋の指導者として子どもたちに真正面からぶつかっていきたいですね。

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2015紀の国わかやま国体