新島 雄 様

和歌山県なぎなた連盟会長

開催県として総合優勝を!

小学4年生の時、夏の甲子園の決勝で県立桐蔭高校が準優勝したのを見て、「このユニフォームを着て野球がしたい」と憧れを抱きました。私が住んでいた加太には少年野球がなかったため、自分達でチームを作り、砂浜や学校のグラウンドなど場所を選ばず自分達のルールで自由に楽しんでいました。

市立加太中学校で野球部に入部し、桐蔭高校で念願の野球部のユニフォームを着ることができました。忘れられないのは、高校3年生の夏の甲子園県予選の準決勝ですね。県立向陽高校との対戦だったのですが、9回表まで4対3で勝っていたのに、9回裏に逆転サヨナラ負けを喫しました。高校生最後の夏、涙を流した悔しい思い出です。

その後、和歌山を離れ、早稲田大学に入学してからも野球は続けました。練習が厳しくて、「明日こそもう行けへん」と思っていても、次の日には不思議と足が向いていました。やっぱり、野球が好きだったんだと思います。

26歳の時から3年間は、桐蔭高校野球部の監督として、生徒 達を指導しました。弱いチームだったので、強くなるには練習しかないと考え、夏の県予選大会の前には追い込んで練習をハードにし、授業中に寝てしまう選手も多くいました。指導する立場になって実感したのは、「叱られるのは簡単だけど、叱ることは難しい」ということでした。

紀の国わかやま国体では、せっかくの開催県でもあるので、総 合優勝を目指したいところですが、並大抵の努力では成し遂げら れません。しかし、スポーツは頂点を目指すことに意味があると 思います。私は、県なぎなた連盟の会長をしていることもあり、 なぎなた競技はぜひ優勝してほしいと思っています。前回、和歌 山県で行われた黒潮国体の時は大学生で東京にいたため、あまり 印象に残っていないので、今回の紀の国わかやま国体は本当に楽 しみにしています。

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2015紀の国わかやま国体