小林 睦郎 様

フリーアナウンサー

子どもたちの元気つくれれば素晴らしい

「県民がひとつになって成功させようという思いにせなアカンなあ。その気運を盛り上げていきたい」。和歌山放送でもマイクを握るフリーアナウンサーとしての小林睦郎さん(64)の使命。

2年後に黒潮国体を控えた1969年に和歌山放送に入社。本番の勉強のためにと、翌年岩手国体で県選手団を取材した。「なんせ放送のイロハも知らない新人なもんだから必死で、しっかり県選手団の活躍を届けられたかどうか。それに当然なんだけど結局、黒潮国体はベテランのアナウンサーがメーンで」と新人時代の思い出を振り返りながら苦笑いを浮かべる。

そんな小林さんもアナウンサー歴40年のベテラン。「メディアで取り上げられるという意味では野球って恵まれてる、と思うんです。だからマイナースポーツにスポットを当てたいという思いがある」と夢中で余裕のなかった新人時代とは違って広い視野でさまざまな競技、多くの選手の活躍や声を届けたい。そして「やっぱり伝えるなら良い成績を紹介したいね」と期待を寄せる。

兵庫県出身だが今ではすっかり紀州人。「国体に来る人って観光じゃないんですよ。だけど、こんな良い機会なんだからついでに和歌山の良さを知っていってほしい。熊野古道歩いてもらったり、うまいもん食べて帰ってもらうとか」。地元国体の開催が和歌山の活性化の契機になればという願いがある。そのために県民には「お招きの心を心がけてほしいな」。

もうひとつ強い願いがある。体力低下が叫ばれる昨今の子どもたち。「学力も大事なんだけど、やっぱり子どもたちには元気でいてほしい。国体が子どもたちの元気をつくる契機になれば素晴らしい」。6年後、我が孫を応援するような実況がラジオからお茶の間に響くはず。

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2015紀の国わかやま国体