3年生の学校生活

3年生の学校生活

3年生は4月中旬から7月12日までの間に、成人看護学実習を始めとし、小児看護学実習、母性看護学実習、精神

看護学実習を新宮市立医療センター、組合立紀南病院、那智勝浦町立温泉病院、紀南こころの医療センター、尾鷲

総合病院、熊野病院で行いました。また、在宅看護論実習では、紀宝町役場、御浜町役場、のぞみ訪問看護ステーシ

ョン、新宮市社会福祉協議会新宮ステーション、訪問看護ステーション仁智でお世話になりました。小児看護学実習

では、蓬莱保育所、宇久井保育所、勝浦認定こども園、佐野保育所、通園めだか、通園くじらと多くの施設でお世話に

なりました。各施設では、指導者の方々、患者さん、患者さん家族にもお世話になりました。色々な方々にご指導をい

ただき、暖かい声をかけていただきながら実習を行うことができました。ありがとうございました。学生が各実習で学

んだことを紹介します。

急性期看護

急性期看護では、急性期は患者さんの状態が変化しやすいので、その時々にどのような援助が必要かをタイム

リーに考えていくことが大切でした。また、クリニカルパスなどを利用してできるだけ早期離床・早期退院を目指す

ために、患者さん個々の状態に応じた援助が必要で、個別性とは何かを考え、意識してケアを行うことが重要でし

た。指導もできるだけ早期から行い、患者さんの自立を促していく必要がありました。学生は、急性期実習では、

他の領域実習とは異なるスピード感と難しさを感じました。

母性看護

母性看護学実習では、実習に行く前は、母性のイメージは、母親が子を産み育てることだと思っていました。しか

し、実習で妊婦さんや褥婦さんの子どもに対する思いや助産師さん、看護師さんの関わりを見て、母性は、母親が

子どもを産み育てることだけではなく、子を産み育てる中で母子と周りの環境が共に成長していくことと母性に対

するイメージが変わりました。また、実習を通して、命の尊さ、母親の強さを感じ、私を産んでくれた母親への感謝の

気持ちが湧いてきました。

終末期看護

終末期看護に関わった学生は、患者さんからの発語があまりなく、希望を訴えることはないため、私は何をすれ

ば良いのか悩み、試行錯誤の毎日でした。しかし、日々の挨拶や援助を患者さんの目を見て丁寧に行うことで、患者

さんは穏やかな表情となり私の訪室を待ってくれるようになりました。終末期の患者さんは不安が大きいことに気づ

き、その苦痛や恐怖に寄り添い、心の支えとなることが大切だと学びました。

小児看護

小児看護学実習では、保育所・施設実習を通して、関わった児の発達の段階はそれぞれであったが子どもが社会

で過ごしていくための基盤となる基本的生活習慣の獲得に向けての関わりの重要性を知りました。児の正常な発達

段階を理解したうえで、声かけなどの関わりを工夫し、できたことに対して、ともに喜ぶことの大切さを学びました。

また病院実習では、疾患により活動する元気がない児や、付き添っている母親の不安な様子を見て家族を含めて看

護を行っていく必要があると学びました。小児実習全体を通して、子どもが成長していくために社会全体で家族を含

めたサポートをしていく必要性を学ぶことができました。

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