和歌山県外来医療計画

平成30年7月の医療法の改正において、医療計画で定める事項として、「外来医療に係る医療提供体制の確保に関する事項」が追加されたことから、「和歌山県外来医療計画」を策定しています。
外来医療に係る医療提供体制は、地域でその中心的な役割を担う無床診療所の開設が都市部に集中している状況にあることから、地域ごとの外来医療機能の偏在や不足等の情報を可視化し、新たに開業しようとしている医師及び医療機関等に、開業にあたって参考となる情報として提供することで、自主的な行動変容を促し、偏在の是正及び地域の外来医療提供体制の充実に寄与することを基本的な考え方としています。
加えて、医療機器の配置状況等も可視化し、共同利用を促すことで、医療機器の効率的な活用の推進も図ることとしています。
また、令和3年5月に公布された「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」（令和3年法律第49号）により、外来医療の機能の明確化・連携に向けて、医療機関の管理者が外来医療の実施状況等を都道府県知事に報告する外来機能報告が医療法に追加されました。
医療資源を重点的に活用する外来を基幹的に担う医療機関を紹介受診重点医療機関として位置づけることで、地域の外来医療における患者の流れの円滑化を図ることとしています。