平成14年人口動態統計の概況 結果の概要

3.結果の概要

1. 出生

平成14年の出生数は8,943人で、前年の9,345人よりも402人減少した。

昭和50年以降は毎年減少し続けていたが、平成に入ってからは増加と減少を繰り返しながら、わずかな減少傾向が見られる。

出生率(人口千対)は8.5で、前年の8.8を下回った。合計特殊出生率は1.35で、前年の1.41を下回った。
出生数及び合計特殊出生率の年次推移
出生率の年次推移(和歌山県・全国)

2. 死亡

(1)総死亡

平成14年の死亡数は10,167人で、前年の10,297人より130人減少した。

死亡率(人口千対)は9.6で、前年の9.7を下回った。

昭和26年以降は8,000人前後で推移していたが、平成7年及び平成9年以降は1万人以上となり上昇傾向にある。

死亡率の年次推移(和歌山県・全国)
死亡数及び死亡率の年次推移

(2)死因別死亡

死因別に見ると、死因順位の第1位は悪性新生物、第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患であり、全死亡者に占める割合は、それぞれ30.2%、17.4%、11.1%となっている。

主な死因の年次推移を見ると、悪性新生物は一貫して上昇を続けており、昭和54年以降は第1位である。

心疾患は、昭和58年に脳血管疾患に変わって第2位となり、その後も死亡数・死亡率とも上昇傾向にある。脳血管疾患は昭和53年までは第1位であったが、54年には第2位、58年には第3位となり、その後も低下を続けている。

主な死因別死亡数の割合
主な死因別に見た死亡率の年次推移

(3)部位別に見た悪性新生物

悪性新生物について死亡数・死亡率を部位別に見ると、「肺」「肝臓」「大腸」が上昇傾向にある。

中でも「肺」の上昇が顕著であり、平成8年に初めて「胃」を上回った。逆に、「胃」は緩やかな減少傾向にある。

悪性新生物の主な部位別死亡率の年次推移

(4)乳児死亡、新生児死亡

平成14年の乳児死亡は23人で、前年の32人より9人減少した。

乳児死亡率(出生千対)は2.6で、前年の3.4を下回った。

また、平成14年の新生児死亡は12人で、前年の15人より3人減少した。

新生児死亡率(出生千対)は1.3で、前年の1.6を下回った。

年次推移を見ると、乳児死亡・新生児死亡とも昭和32年をピークに減少傾向にある。

新生児死亡率の年次推移(和歌山県・全国)
新生児死亡率の年次推移(和歌山県・全国)

3. 婚姻

平成14年の婚姻件数は5,512組で、前年の5,908組より396組減少した。

婚姻率(人口千対)は5.2で前年の5.6をを下回った。

昭和23年以降、婚姻件数は急激に減少し、昭和30年から40年代前半は9,000組前後で推移していたが 昭和46年以降は再び減少傾向となり、平成元年からは緩やかな増減を繰り返している。平成14年の平均初婚年齢は、夫28.5歳、妻26.9歳である。

婚姻件数及び婚姻率の年次推移
婚姻率の年次推移(和歌山県・全国)

4. 離婚

平成14年の離婚件数は2,685組で、前年の2,603組より82組増加した。

離婚率(人口千対)は2.54で前年の2.45を上回った。

昭和37年以降、離婚件数は緩やかな増加傾向にあったが、平成元年以降は急激に増加し、平成14年は離婚件数・離婚率ともに昭和22年以降最高となった。

離婚件数及び離婚率の年次推移
離婚率の年次推移(和歌山県・全国)

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