てんかんについて

てんかんとは

脳の神経の一部が活発に活動しすぎるために 「てんかん発作」 が繰り返し起きる病気です。てんかん発作は、神経の機能(はたらき)に対応した症状が表れます。

身体の一部あるいは全身がけいれんしたり、また意識だけが失われるなど症状はさまざまです。てんかんは100人~200人に一人の割合で生じ、日本には約100万人にてんかんがあると推計されています。遺伝病ではなく、どの年代でもみられる身近な病気で、薬や外科治療によって発作のほとんどはコントロールできます。

  1. こんなことに困っています
  2. サポート方法
  3. 対応時の留意点
  4. てんかんに関する情報について

こんなことに困っています

  • 正しい情報が知られていないため、 「差別」や「誤解」、「偏見」が問題になりやすい病気です。
  • 疲れすぎたり、寝不足が続くと発作が起きやすいです。
  • 発作が起きることへの不安から、新しいことに挑戦することをあきらめたり、引きこもりがちになることもあります。

サポート方法

「てんかん」について正しい理解をしましょう。てんかんが起こったら、まずはあわてずに見守ることです。

  1. 危険を避ける…意識の失われる発作では、危ないものを遠ざけましょう。倒れる危険性のある場合には、頭を床に打たせないようタオルなど、やわらかいものを敷きましょう。

  2. 動作に自然に寄り添う…発作が起きている間は、無理に動かさないようにしましょう。意識がなくて歩き回るときは、後ろからついていくなど、自然に寄り添いましょう。

  3. 発作の様子をくわしくみておく…時計をみて、発作が起きている時間を確認する、発作の間の表情の変化を観察するなど、発作の様子をくわしくみておくと、病気を知る手がかりになります。 意識が回復しないのに次の発作が連続して起きる、発作が10分以上続く、といったときには、病院での受診が必要です。

  4. 疲れすぎたり、寝不足が続くと発作が起きやすくなります…薬は絶対に飲み忘れてはいけません。 テレビゲームの強い光、寝不足、疲れ、発熱、飲酒、ストレスで発作が誘発されることがあります。健康を保つために、よい生活習慣を身につけることが大切です。周りの方は配慮をお願いします。

対応時の留意点

  • 発作のときは、体を押さえたりしないでください…発作が起きているときは、名前を呼んだり、体を押さえたり、揺さぶったりしてはいけません。 「舌をかまないように」と、口の中に指、タオルなど入れてはいけません。自然に回復するまで待ちましょう。発作の後、眠ってしまったときにも、そのまま様子をみてください。

和歌山県てんかん支援拠点病院

 和歌山県では、国の「てんかん地域診療連携体制整備事業」に基づき、公立大学法人和歌山県立医科大学附属病院を「てんかん支援拠点病院」として指定しました。てんかん支援拠点病院を中心として、てんかん患者を適切な診療につなげるための各診療科・各医療機関との連携を強化するほか、医療機関等の職員の専門性を高めるための研修や、てんかんへの正しい理解を深めるための情報発信等を実施することにより、県内におけるてんかん診療連携体制の整備を進めてまいります。

〇指定医療機関

  公立大学法人和歌山県立医科大学附属病院

〇 指定日

  令和7年11月1日

〇 業務内容

  てんかん支援拠点病院は、主に以下に掲げる業務を実施します。

 ・てんかん患者及びその家族への専門的な相談支援及び治療

 ・県内の医療機関等への助言・指導

 ・関係機関(精神保健福祉センター、県内の医療機関、保健所、市町村、福祉事務所公共職業安定所等)との
   連携・調整   等

〇関連するリンク

 ・ 和歌山県拠点病院|和歌山県立医科大学附属病院 (外部リンク)

 ・ 厚生労働省「てんかん対策」(外部リンク)

 ・ NCNP てんかん全国支援センター(外部リンク)

てんかんに関する情報について

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