熱中症にご注意ください

熱中症の予防について

熱中症により救急搬送される方は、梅雨明け後の蒸し暑い時期から多発する傾向があります。
救急搬送される方の約半数は高齢者です。

また、気候変動適応法が改正され、令和6年4月1日から熱中症特別警戒アラートの運用が開始されています。

熱中症のことをよく知って、自分や周りの方が熱中症にならないように注意しましょう。

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熱中症とは

「熱中症の症状とは」

熱中症とは、体の中の水分や塩分の減少、血液の流れが滞るなどして、体内の熱を外に出せずに熱がこもって、体にさまざまな変調をきたす症状をいいます。


熱中症の症状は、重症度に応じて、大きく3つに分けられます。

  • 軽症
    めまい、立ちくらみ、生あくび、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)、汗がとまらないなど

  • 中等症
    頭痛、吐き気、嘔吐、体がだるい(倦怠感)、虚脱感など

  • 重症
    意識がない、けいれん、高い体温、呼びかけに対し返事がおかしい、まっすぐに歩けない・走れないなど

熱中症が起こりやすい条件

 

熱中症は、次のような条件のときに起こりやすくなります。

  • 気温、湿度が高い
  • 風が弱い
  • 日差しが強い
  • 急に暑くなった
  • 激しい運動や、慣れない運動
  • 長時間の屋外作業
  • エアコンのない部屋

熱中症に特に注意が必要な方

熱中症に特に注意が必要な方

高齢者や乳幼児、障害のある方、持病(糖尿病、心臓病、精神疾患等)のある方、体調の悪い(二日酔い、寝不足等)方などは熱中症の症状が起こりやすく、特に注意が必要です。

中でも、高齢者は熱中症による救急搬送者数の約半数を占めています。

高齢者が熱中症を起こしやすい理由

高齢者が熱中症を起こしやすい理由としては以下のことが挙げられます。

  • 体内の水分量の減少
  • 暑さへの感覚機能の低下
  • 暑さに対する体温調節機能の低下

特に、高齢者は室内で熱中症を起こしやすい傾向があります。

温湿度計を置いて室内の温度をこまめにチェックし、エアコン等で室温を調節しましょう。

また、のどが渇く前にこまめに水分補給をしましょう。

周囲の方は目配りをして、涼しい環境で過ごすことや、水分補給を促しましょう。

高齢者のための熱中症対策1高齢者のための熱中症対策2
厚生労働省・経済産業省・環境省リーフレット「高齢者のための熱中症対策」

熱中症を防ぐためのポイント

 熱中症は、身近なところで誰でも起きる可能性があります。
 そのため、十分にその危険性を認識し、対策をしておくことが必要です。

  • 室温に注意し、暑さを避けましょう

エアコンや扇風機を上手に利用して温度を調節し、暑い場所に長時間いることは避けるようにしましょう。

遮光カーテンやすだれ等を利用して日光を遮ることも有効です。

  • 外出するときは直射日光を避けましょう

外出時は、通気性のよい衣服を着用するとともに、帽子や日傘を利用して、直射日光を避けましょう。

また、できるだけ日陰を歩くようにしましょう。

  • こまめに水分補給をしましょう

のどの渇きを感じていなくてもこまめに水分をとりましょう。

寝ている間に熱中症になることもありますので、寝る前にも水分補給をしましょう。

多くの汗をかいたときは、水分補給とともに塩分も補給しましょう。

  • 気温・気候に注意

環境省が「暑さ指数」や「熱中症警戒アラート 」「熱中症特別警戒アラート」を情報提供しています。

外出前に確認するとよいでしょう。

環境省 熱中症予防情報サイト(外部リンク)

熱中症の応急処置

1.涼しい環境へ避難

風通しのよい日陰やエアコンの効いた室内などへ避難させましょう。

2.体を冷やす

衣服を緩めて、体を冷やしましょう。

体に濡れタオルをあてて扇風機やうちわ等で扇いで冷やしたり、首の付け根の両側脇、脇の下、太ももの付け根の前面(股関節部)を冷やした水のペットボトルや氷のう等で冷やすことも有効です。

3.水分・塩分の補給

冷たい水を持たせて、自分で飲んでもらいましょう。

大量の発汗があった場合は、塩分も適切に補えるスポーツドリンクや経口補水液などがよいでしょう。

ただし、呼びかけに対する反応がおかしいとき、吐き気や嘔吐があるときは、口から水分を飲んでもらうのは避けてください。

4.医療機関へ運ぶ

自力で水分が取れない場合や意識障害が見られる場合は、救急車を呼ぶなど、すぐに医療機関に搬送するようにしてください。
 

熱中症の応急処置

出典:環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」p.26

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注意

リンク先は予告なく変更される場合があります。

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