平成17年 県民健康栄養調査結果の概要について

県民の健康状態、食生活の状況、栄養摂取量等を把握し、県民の健康づくり及び生活習慣病の予防対策に必要な基礎資料を得るため、国民生活基礎調査より設定された地区単位から無作為抽出した3,240名を対象として実施しました。調査結果の概要については以下のとおりです。

調査時期

平成17年11月

成人の体型について

  1. 40歳から60歳代の男性、60歳代の女性の約3割は肥満
    前回調査(平成13年)に比べ、男性はすべての年齢階級において肥満者の割合は増加しており、40歳から60歳代は3割を超えています。
    一方、女性は前回調査に比べ、70歳代を除き各年齢階級において減少しているものの、60歳代は3割を超えています。
  2. 20歳代女性の約2割が低体重(やせ)
    20歳代の女性は前回に比べ減少したものの19.5%(全国:22.6%)が低体重「やせ」でした。
    また、30歳代女性は前回に比べ3ポイント増加し、17.6%(全国:26.0%)が低体重「やせ」でした。
  3. 40歳から74歳の男性の2割弱が上半身肥満の疑い
    内臓脂肪型肥満の診断基準の一つである上半身肥満が疑われる者の割合は、40歳から74歳の男性で17.1%、女性では7.5%でした。
    また、男性では肥満度は正常(BMI25以下)でしたが、腹囲のみ超(85センチメートル以上)の者が30.3%(全国:23.9%)と多く見られました。

食生活状況について

  1. 脂肪からのエネルギー摂取の増加
    脂肪からのエネルギー摂取は年々増加傾向にあり、理想の脂肪摂取比率である25%を、男性では60歳未満のすべての年齢で女性では70歳未満のすべての年齢で上回っています。
    一方、炭水化物からのエネルギー摂取は年々減少しており、理想の摂取比率である60%を、男性では60歳未満の年齢で女性ではすべての年齢で下回っています。
  2. 野菜摂取量の減少
    野菜摂取量は、全年齢において低く、成人の平均摂取量は183.3グラム(全国平均292.8グラム)で、目標摂取量の350グラムを大きく下回っています。
  3. 若い世代男性の朝食欠食率が依然高い
    朝食の欠食率は、前回の調査より増加し、男女とも20歳代で最も高く、男性で16.7%、女性で6.7%でした。

運動習慣の状況

  1. 運動習慣のある者の割合は、成人男女とも3割を下回っていた
    成人の運動習慣のある者の割合は、男性23.6%(全国:30.9%)、女性22.6%(全国:25.8%)であり、運動習慣のある者の割合が高いのは、男性70歳代、女性の60歳代でした。また女性の20歳代の9割に運動習慣がありませんでした。
  2. 1日の平均歩数は男性が減少し、女性が増加
    成人の1日平均歩数は、男性で7,597歩(全国:7,532歩)、女性で7,300歩(全国:6,446歩)で、前回の調査より男性は約400歩減り、女性は約300歩増えています。

喫煙の状況

  1. 現在習慣的に喫煙している者の割合は、男性38.3%(全国:39.3%)、女性5.5%(全国:11.3%)
    男性では、30歳代が最も多く53.9%、女性では20歳代が最も多く13.7%でした。喫煙率は平成8年以降、年々減少傾向にあります。

飲酒について

  1. 20歳以上男女の約2割が毎日の飲酒習慣
    20歳以上の男女の約22.9%が酒を毎日飲む習慣があり、週に4日から6日の飲酒習慣の7.2%と合わせると20歳以上男女の約3割が週の半分以上で飲酒しています。
    また、約5割については全く飲酒習慣がありません。
  2. 日本酒に換算して1日平均3合飲酒しているのは20歳代が最も多い
    毎日飲酒習慣のある人の約2割が日本酒に換算して3合以上飲酒しており、特に20歳代に多飲が見られます。次いで多いのが40歳代でした。
  3. 飲酒し始めた年齢は、女性よりも男性の方が若い
    飲酒し始めたのは、男女ともに20歳代がもっとも多いが、30歳以上の年齢で初めて飲酒し始めたのは、女性が42%、男性が19%でした。

この調査へのご質問、ご意見

和歌山県 福祉保健部 健康推進課健康対策班へ
TEL 073-441-2656(直通)

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