予防接種について
予防接種の概要
予防接種法に定める定期予防接種は、各種の疾病に対する感染予防、発病防止、症状の軽減、病気のまん延を予防し公衆衛生の向上及び増進に寄与するとともに、予防接種による健康被害の迅速な救済を図ることを目的としています。
現在、予防接種法に基づく定期予防接種は、以下のとおりです。
- A類疾病
ジフテリア、百日せき、急性灰白髄炎、麻しん、風しん、日本脳炎、破傷風、結核、Hib、小児用肺炎球菌、HPV、水痘、B肝肝炎、ロタウイルス感染症 - B類疾病
インフルエンザ、高齢者用肺炎球菌
上のそれぞれの予防接種には、接種を行う年齢が法律で定められております。接種年齢や方法は次の表のとおりです。
疾病 | 接種対象年齢 | 回数 |
---|---|---|
季節性インフルエンザ |
|
(毎年度)1回 |
高齢者の肺炎球菌感染症 |
ア 2023年度までは、該当する年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方 さらに、2019年度においては、2018年度末に100歳以上の方は定期接種の対象となります。 イ 60歳以上65歳未満の者であって、心臓、じん臓又は呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活行動が極度に制限される程度の障害を有する者及びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者 ただし、イに該当する者として既に当該予防接種を受けた者は、アの対象から除く。 |
1回 |
任意の予防接種
任意の予防接種には、予防接種法に定める定期接種のワクチン以外におたふくかぜ、帯状疱疹ワクチンなどがあります。
麻しん(はしか)及び風しん
麻しん(はしか)とは
麻しん(はしか)は、ウイルスに感染した後、約10日から12日間の無症状の期間(潜伏期)を経て、熱・せき・鼻水などの症状が出始めます。数日すると、首すじ・顔から赤い発疹(ぶつぶつ)が出始め、熱も高熱となり発疹は全身に広がります。38度から39度台の熱は1週間から10日程度続くことがあります。とてもうつりやすく、免疫がないと大人も罹ります。
麻しん(はしか)に罹ると肺炎や脳炎を引き起こすことがあり、1000人に1人程度の割合で命を落とすことがあります。さらに、10年ほどしてから「亜急性硬化性全脳炎」という重い脳炎が10万人に1人の割合で発生することが知られています。
風しんとは
風しんは、発熱と全身に淡い発疹が出る感染症です。症状は、麻しん(はしか)より軽いですが、妊婦さんが妊娠初期にかかると、おなかの中の赤ちゃんが感染し、心臓の病気になったり、目や耳に障害を生じたりすることがあります。この病気を「先天性風しん症候群」と言います。
麻しん及び風しんの予防接種
対象にあたる方々は、忘れずに接種を受けましょう。
接種の詳細については、お住まいの市町村にお問い合わせください。
リンク集
麻しんについて(厚生労働省)(外部リンク)
風しんについて(厚生労働省)(外部リンク)
2012年麻疹排除 (Elimination)に向けて(国立感染症研究所感染症情報センター)(外部リンク)
日本脳炎
日本脳炎とは
日本脳炎ワクチン
日本脳炎ワクチンの接種と急性散在性脳脊髄炎(ADEM)発症の可能性
以前使用していた日本脳炎ワクチンは、マウス脳を原材料として使用していたことから急性散在性脳脊髄炎(ADEM)等の脱髄性疾患の発生が理論的に危惧されていましたが、現在使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンはVero細胞を使用しているため、マウス脳の混入による脱髄性疾患発症の可能性は排除されています。
しかし、ADEMの原因は不明であり、ほかのワクチン接種後でも稀にADEM発症 がみられることから、それらと同程度のリスクはVero細胞由来になっても存在します。なお、乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン接種後極めて稀に、ショック、アナフィラキシー、ADEM、脳炎・脳症、けいれん、血小板減少性紫斑病等を起こしたとの報告があります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症
HPVワクチンについて
対象者は公費により接種を受けることができます。
2価ワクチン(サーバリックス®)、4価ワクチン(ガーダシル®)、9価ワクチン(シルガード®9) *の3種類あります。
一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。
HPVワクチンQA(外部リンク)
HPVワクチンにかかる情報提供について
HPVワクチン接種について検討・判断や接種を希望した場合に円滑な接種ができるよう、子宮頸がんやHPVワクチンの有効性・安全性に関する情報等を知っていただくために、情報提供を行っています。
【厚生労働省】 HPVワクチンに関する情報提供資材(外部リンク)
・小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)
・小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)
・9価HPVワクチン接種のお知らせ
・HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ
・医療従事者の方へ
【和歌山県】HPVワクチンに関する情報提供資材
積極的勧奨の差し控え終了について
平成25年6月14日開催の第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会において、ヒトパピローマウイルス感染症予防接種後、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛み等の副反応が見られたことから、厚生労働省は「積極的勧奨の差し控え」を決定しておりました。しかし、その後、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会及び薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会において、HPVワクチンの有効性及び安全性に関する評価、HPVワクチン接種後に生じた症状への対応、HPVワクチンについての情報提供の取組み等について継続的に議論が行われました。その結果、最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、積極的勧奨差し控えは終了となりました。
キャッチアップ接種について
平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性の中に、通常のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を逃した方がいらっしゃいます。
まだ接種を受けていない方に、あらためて、HPVワクチンの接種の機会をご提供しています。
キャッチアップ接種の対象となる方
次の2つを満たす方が、あらためて接種の機会をご提供する対象となります。
- ・平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性(※1)
- ・過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない(※2)
- ※1 令和5年4月からは、平成18年度生まれ(誕生日が2006年4月2日~2007年4月1日)の方もキャッチアップ接種の対象になります。また、平成19年度生まれ(誕生日が2007年4月2日~2008年4月1日)の方も、通常の接種対象の年齢(小学校6年から高校1年相当)を超えても、令和7(2025)年3月末まで接種できます。
- ※2 過去に接種したワクチンの情報(ワクチンの種類や接種時期)については、母子健康手帳や予防接種済証等でご確認ください。
キャッチアップ接種が受けられる時期
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口について
「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口」を設置しました。
予防接種担当部局と教育関係部局が連携し、相談をお受けします。
和歌山県内の相談窓口
1.「医療、予防接種健康被害救済制度」などに関すること
お住まいの市町村の予防接種担当課
〇市町村連絡先一覧はこちら
和歌山県福祉保健部健康局健康推進課
TEL 073-441-2657
受付日時 月曜日から金曜日 午前9時から午後5時45分(土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く。)
2.「学校生活」に関すること
和歌山県教育庁学校教育局教育支援課
TEL 073-441-3700
受付日時 月曜日から金曜日の午前9時から午後5時45分(土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く。)
3.「予防接種の実施」に関すること
お住まいの市町村の予防接種担当課
4.その他
HPVワクチン相談窓口(厚生労働省:TEL 03-276-9337)(外部リンク)
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について
厚生労働省では、ヒトパピローマウイルス感染症 ワクチン(HPVワクチン)接種後に広範な痛みや運動障害を中心とするいろいろな症状のある患者に対して、より身近な地域で適切な診療を提供するため、都道府県単位で協力医療機関を選定し協力医療機関や地域の医療機関などが連携する診療・相談体制を整備しました。
- (第11回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料:抜粋)
〇「和歌山県の協力医療機関」
- 和歌山県立医科大学附属病院
- 日本赤十字社和歌山医療センター
(協力医療機関は、原則、地域の医療機関の紹介後など、より専門性の高い医療が必要と判断された場合に診療等を行う医療機関です。)
※ヒトパピローマウイルス感染症 ワクチン(HPVワクチン)を 接種した後に、気になる症状が出たときは、まずワクチンを接種した医療機関に相談してください。
名称 |
和歌山県立医科大学附属病院 |
日本赤十字社和歌山医療センター |
---|---|---|
所在地 |
和歌山市紀三井寺811-1 | 和歌山市小松原通4-20 |
TEL |
073-441-0807 | 073-422-4171(医事第1課) |
FAX |
073-441-0515 | 073-426-1168 |
ホームページ |
https://www.wakayama-med.jrc.or.jp/ (外部リンク) |
|
窓口となる診療科 |
産科婦人科 | 第一産婦人科 |
連携可能な診療科 |
神経内科・小児科・麻酔科・整形外科 ・神経精神科 | 小児科・麻酔科・神経内科 |
リンク集
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省) (外部リンク)
HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省) (外部リンク)
9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省) (外部リンク)
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~(厚生労働省)(外部リンク)
その他
【HPVワクチンにかかる研修会】
1.日時:令和5年8月22日(火) 18:00~19:00
2.場所:オンライン開催
3.講演内容:HPVワクチンについて知ってほしいこと
4.講師:和歌山県立医科大学産科婦人科学講座 教授 井箟一彦 先生
5.対象:養護教諭及び市町村・保健所等自治体職員
6.当日資料:
[お問い合わせ先] 健康推進課 感染症対策班 ☎073-441-2657
和歌山県予防接種広域化事業について
予防接種広域化とは
予防接種広域化とは、各市町村が実施する予防接種の機会に病気などやむを得ない事情により接種機会を逃した方などが、お住まいの市町村の実施可能な医療機関以外で接種を希望される場合に、県内の広域予防接種協力医療機関で定期予防接種を受けることができるようにすることをいいます。
接種対象者
(2)かかりつけ医が管外の市町村にいる場合
(3)ハイリスク者(予防接種要注意者)の接種に際して管外の主治医等で接種が必要な場合
対象となる定期予防接種(ワクチン)の種類
- DPT(ジフテリア・破傷風・百日咳)
- MR(麻しん風しん混合)
- 日本脳炎
- DT(ジフテリア・破傷風)
- インフルエンザ
- IPV(ポリオ)
- DPT-IPV(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)
- BCG
- H i b(インフルエンザ菌b型)
- 小児用肺炎球菌
- 高齢者用肺炎球菌
- ヒトパピローマウイルス感染症
- 水痘
- B型肝炎
- ロタウイルス感染症
接種手続き
- 希望者は、管外での接種を希望する旨、住所地市町村担当課にその意向を伝える。
- 市町村担当課の許可を受ける。
- 接種を希望する広域化協力医療機関に事前予約を行う。
- 接種する際、住所地市町村が定める問診票とともに、本人確認できる下記の証書を持参する。
「健康保険証」
「乳幼児医療費受給資格者証」
「母子健康手帳」
「老人保健医療受給者証(インフルエンザ・高齢者用肺炎球菌のみ)」等
広域化協力医療機関リスト
市
海草郡
伊都郡
有田郡
日高郡
西牟婁郡
東牟婁郡
各市町村予防接種担当課
各種様式(医療機関向け)
広域予防接種委託契約委任状(通常)別紙2
広域予防接種委託費請求書 別紙3
広域予防接種協力医療機関辞退届 別紙4
予防接種に関するリンク集
予防接種情報(厚生労働省)(外部リンク)
社団法人細菌製剤協会のホームページ(外部リンク)
財団法人日本ポリオ研究所(外部リンク)
関連ファイル
0216改訂 R4研修会チラシ (PDF形式 197キロバイト)
◎050822 HPV研修会チラシpp (PDF形式 432キロバイト)
PW【URL記載】02_次第.docx (PDF形式 42キロバイト)
★①配布用◎050822 HPV研修会pp (PDF形式 587キロバイト)
PW★②講演資料050822(和歌山県HPVワクチン研修) (PDF形式 6,984キロバイト)
000901219 (PDF形式 3,438キロバイト)
000901220 (PDF形式 4,049キロバイト)
000918718 (PDF形式 2,303キロバイト)
sessyukannkaku (PDF形式 38キロバイト)
(HP用)050508修正【2023改訂版】0120 HPVワクチンチラシ (PDF形式 302キロバイト)