マダニ注意、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

西日本を中心に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が報告されています。

重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome:SFTS)は、平成23年に初めて特定されたSFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気です。

日本国内では、平成25年1月に海外渡航歴のない方がSFTS(重症熱性血小板減少症候群)に罹患(りかん)していたことが初めて報告され、それ以降、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)患者が確認されています。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、SFTSウイルスを有するマダニに咬まれることで感染します。

症状について

マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多く認められ、時に頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、咳などの呼吸器症状、皮下出血や下血などの出血症状などを起こします。

重症化し、死亡することもありますので、注意が必要です。

予防方法等について

マダニに咬まれないようにすることが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。これは、重症熱性血小板減少症候群だけではなく、国内で毎年多くの報告例がある、つつが虫病や日本紅斑熱など、ダニが媒介する他の疾患の予防のためにも有効です。

草むらや薮など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくすることが大事です。また、マダニに刺されていないか確認してください。草むらや薮などに入った後は、すぐに入浴し、よく体を洗い着替えましょう。現在のところSFTSウイルスに対して有効なワクチンはありません。

マダニに咬まれたら

万一、吸血中のマダニに気がついた場合は、できるだけ病院で処置してもらいましょう。無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚内に残る場合があります。

マダニに咬まれた場合、その後の体調に注意してください。

咬まれてから、SFTSウイルスの潜伏期の2週間後くらいまでに発熱などの症状が現れた場合は、マダニに咬まれたことを医療機関に伝えて受診してください。

関係リンク

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは(国立感染症研究所)(外部リンク)

ダニ媒介感染症について(厚生労働省)(外部リンク)

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