「相談支援専門員」として働く方をご紹介

相談支援専門員ってどんな仕事?

2人の相談支援専門員の方にお話を聞きました。

相談支援専門員ってどんな仕事?

相談支援専門員 橋本 夕貴(はしもと ゆうき)さん(30歳)

  • コメント   いろんな価値観を知ることができて楽しいです!
  • 基本情報 実務経験 4年
  • 自分の仕事を一言でいうと? 「困っている人を助けるスーパーヒーロー」
  • 橋本さんが働く事業所

 社会福祉法人 和歌山県福祉事業団

 (わかやまけんふくしじぎょうだん)

 ・有田圏域障害児者相談支援事務所 ゆい

 (ありだけんいきしょうがいじしゃそうだんしえんじむしょ ゆい)

 ・有田圏域基幹相談支援センター あねっと

  (ありだけんいききかんそうだんしえんせんたー あねっと)

相談支援専門員 澄田 一志(すみだ かずし)さん(33歳)

  • コメント 一方通行じゃなく、いろんな人と関われる奥の深い仕事です
  • 基本情報 実務経験 9年
  • 自分の仕事を一言でいうと?「みんなの力でヒーローになる“アンパンマン”」
  • 澄田さんが働く事業所

 社会福祉法人 有田つくし福祉会 有田地域生活支援センターつくし

 (ありだつくしふくしかい ありだちいきせいかつしえんせんたーつくし)

Q1 相談支援専門員とはどんな仕事ですか?                      

 澄田 障害者ご本人とご家族、生活の上で何らかの問題を抱えている方などの悩みの相談に乗り、課題の解決や希望する生活に導く仕事です。相談内容は福祉サービスを受けたいというものの他、生活上のお困りごとや仕事、人間関係、経済的な問題、余暇の過ごし方など多岐にわたります。

私たちの仕事は当事者の声を聴き、受け止め、その人の立ち場で一緒にどうしていくかを考えることです。

Q2 それぞれのお仕事内容を教えてください                     

 澄田 私の場合は、個別支援で福祉サービスを利用される方のケアプランを作成したりサービスの調整をする計画相談の分野の支援が主な仕事の一つ。そして福祉サービス以外の生活上の悩みや仕事上の人間関係や医療の問題などの悩みを聞いて、病院やハローワーク、教育関係などいろんな専門機関と連携を取りながら、その人を支えるチームを作っています。

 橋本 私のいる基幹相談支援センターでは、困りごとの相談窓口だけでなく、より良い地域生活を送ることができるように、利用者の支援に必要な資源づくりも進めています。就労・子供・地域生活・権利援護・精神障害の5つの部会の自立支援協議会を開き、それぞれの分野で地域に足りていないものや課題を見つけてどうしたら解決できるかを模索します。障害があっても「その人らしく」地域で暮らし続けることができる地域づくりを目指しています。

Q3 福祉の仕事をしていて辛かったことは?              

 橋本 身体障害・知的障害・精神障害等様々な特性に対応できる知識と経験が必要なため対応を難しく感じることがあったり、大体の方が自分より年上なので、生意気に見られていないかといってことも気になって、最初の1年は本当に緊張しました。

また人対人なので、意思の疎通ができない時も辛いです。こちらの言うことが伝わらなかったり、ちょっとした勘違いもあれば、自分の勉強不足や知識不足でうまくいかないこともあります。辞めたくなる時もあるけれど、事務所の上司や先輩に話を聞いてもらって、少し気持ちが上向いたら、後はひたすら眠る!そしたら、翌日には元気になれます。乗り越えた時はスカッとして、その度に強くなれます。

Q4 福祉の仕事に就きたいと思ったきっかけは何ですか?         

 澄田 高校の進路を考える時に福祉の道を考え始めたんですが、そのきっかけはいろんなタイミングが重なってのものでした。おじいちゃんが入院した時にしばらくお世話したことや、親しい人が苦しんでいた時に何も関われなかったこと、直接ではないけれど、結果的にそれらのことがきっかけの一つなのかなと思います。

大学では障害者支援のボランティアサークルに入っていたので、進路を考える時に自然に障害福祉に関わりたいと思いました。当時は相談支援専門員のことは知らなかったのですが、実際になってみるとすごく幅の広い仕事だなと感じています。

Q5 福祉の仕事のやりがいを教えてください              

 橋本 やっぱり利用者さんの笑顔を見た時ですね。初めは相談もできなくてストレスを溜め込んで体調を崩していた方が、徐々に心を開いて話してくださるようになると本当に嬉しい。でもどの問題も私1人では難しく、関係機関や地域の住民の方との連携は必要。いろんな人と繋がっていることで、地域にあるいろんな課題が1つでも前に向けて動いた時は、しんどさを越えるやりがいを感じます。

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