溝上あゆみ(みぞうえ あゆみ)さんのインタビュー
障害者支援施設 生活支援員 溝上あゆみさん(30歳)
利用者さんも職員も みんなで一つの「大きな家族」。
基本情報 実務経験 12年 初任給 215,000円(高卒一年目) 自分の仕事を一言でいうと? 「利用者さんの笑顔が見られる仕事」 |
溝上さんが働く事業所 社会福祉法人 ゆたか会 リハビリ橋本 (ゆたかかい りはびりはしもと) |
溝上さんのある一日(早番の場合) 出勤 8時45分 朝礼 9時45分 利用者ミーティング 10時05分 午前作業開始 11時30分 昼食介助 12時45分 休憩 13時30分 午後日課開始 15時00分 午後日課終了 15時30分 入浴 16時00分 夕食介助/洗面 17時00分 排泄介助 帰宅 |
Q1 福祉の仕事をしていて、一番嬉しかったこと、辛かったことは? 介護には大変というイメージが付き物ですが、実際に介護職に携わると大変さよりも「もっと知りたい」「もっとこんな介護がしたい」と思うようになるので、少し世間のイメージとは違うかもしれません。 とはいえ、命を預かる職種。体調不良者が多い時は毎回手に汗を握ります。職員みんなで対応に当たりますが、急変することもあり、一緒に生活していた利用者さんが病気になって施設に戻ってこられなくなった時は辛かったです。 |
Q2 福祉の仕事をしていて、一番難しいと感じたことは? 障害の重度は利用者さんによって違います。例え施設での生活であってもその人らしい生きがいを持った生活を送ってもらいたいと思っていますが、時に安全面を考慮して希望を叶えられないときがあります。最近であれば、外出を望まれても感染症対策を優先すると出かけることは難しく、食事形態も嚥下状態を考えて利用者さんが望むようにできない場合があったりします。もどかしい気持ちになりますが、どうしても安全面が優先になってしまいます。 利用者さんとも職員さんとももっと信頼関係を深めて、利用者さんがより快適に生活していただけるよう寄り添っていきたい。その想いが通じて「ありがとう」と言ってもらえた時は素直に嬉しいです。 |
Q3 福祉の仕事をする上で、心がけていることはありますか? 「初心を忘れないこと」と「笑顔」、そして「コミュニケーション」ですね。利用者さんに安心して日々を過ごしてもらうため、何気ない会話を通して一人ひとりの想いに寄り添えるよう心がけています。また職員同士の報告・連絡・相談も大事です。入職した時から親切に教えてもらったことは今後後輩ができても伝えていきたいなと思っています。 |
Q4 福祉の仕事に就きたいと思ったきっかけは何ですか? この仕事がしたい!と強く希望していたわけではなく、漠然と何か人の役に立つ仕事がしたいなと思っていたんです。当時高校生だった私の中で人の役に立てる仕事って何だろう?と考えた結果、最初に浮かんだのが介護でした。 就職説明会でリハビリ橋本に出会って、その後見学もさせてもらい、ここで働きたい!と思うようになり、介護職に就くことを決意しました。 そんな風に「役に立ちたい」の想いだけで入職したので、最初は何もわからず戸惑いましたが、利用者さんから「ぼちぼちやればいいよ」と声をかけてもらって肩の力が抜けました。利用者さんたちはみんな明るいし、職員さんたちも親切で、わからないことがあれば聞き、話し合いながら協力しています。みんなで1つの「大きな家族」という感じ。家では4人家族ですが、職場では100人以上の家族ができて、毎日充実しています。 |
Q5 働く前に思っていたイメージと現在のギャップがあれば教えてください。 働くまでは、人の役に立ちたい、何かお手伝いをしたいという風に思っていたのですが、実際には私たち職員が利用者さんの身の回りのこと全てをお手伝いするのではないんです。利用者さんがご自身でできることは時間がかかってもやってもらうことが自信に繋がり、次のステップへと繋がることを知りました。それを見守りながらできることをサポートしていくのが私たちの役目です。 |