平田和貴(ひらた かずき)さんのインタビュー

障害者支援施設 生活支援員 平田和貴さん(32歳)

 支援はお互いの信頼があってこそ。一人では成り立ちません。

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基本情報 実務経験 4年

     初任給 158,000円

     自分の仕事を一言でいうと? 「サポート」

平田さんが働く事業所

 社会福祉法人 美熊野福祉会 杉の郷

 (みくまのふくしかい すぎのさと)

平田さんのある一日

         出勤

   8時45分   非番者による申し送り

   10時00分 午前活動開始

         バイタルチェック

         トイレ誘導、散歩 など

   11時30分 昼食介助

   12時45分 休憩

   13時30分 午後活動開始

   14時15分 午後活動終了

   14時30分 入浴

   17時00分 休憩

   17時15分 夕食介助

   17時30分 日勤帯勤務終了

         帰宅

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Q1 福祉の仕事をしていて、一番嬉しかったこと、辛かったことは?

 現在2人の利用者さんを担当させていただき、食事や身だしなみから班活動や入浴など、生活全般の介助を行っています。そのうちの一人のご家族さんがいらっしゃったときに、今年度も引き続き担当させていただくことを伝えて改めてご挨拶したところ「安心しました。担当さんが変わってしまったらどうしようと気になっていたんです。今年度もよろしくお願いします」と温かい言葉をいただいたことです。信頼をいただいているのを感じてすごく嬉しかったです。

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Q2 福祉の仕事をしていて、一番難しいと感じたことは?

 杉の郷の利用者さんは重度の障害がある方も多く生活されています。言葉でのコミュニケーションや意思疎通が難しいので、利用者さんの仕草や行動で訴えていることを素早く読み取り対応するのが理想的ですが、実際はなかなかすぐに読み取れないこともあります。経験を積むことで分かってくることも増えますが、全てを汲み取れているか不安もあります。そんな時に力になるのが他の職員さんたちの存在です。

支援は一人でできません。職員同士で声をかけあって情報交換しながら日々の支援が成り立っています。「これをやっておいたらあの人が次に楽に仕事できるな」と考えたり、逆もあったりで、お互い思いやりをもって接することでいい関係を築けています。

Q3 福祉の仕事をする上で、心がけていることはありますか?

 利用者さんの体調の変化ですね。特に僕が担当している班の利用者さんは、言葉で訴えることが困難な方が多いので、日々の様子を観察して、微細な変化にも気付けるように注意しています。

また突発的なことが起こった際、焦って行動してしまうと失敗の元となるため、常に落ち着いて行動することも心がけていることです。

Q4 福祉の仕事に就きたいと思ったきっかけは何ですか?

 福祉の仕事は今の職場から。もともとは保育士をしていました。子供が好きだったことから保育士を志し、短大を卒業して大阪の保育所に勤めたんですが、保育は女性が中心の世界。もちろん男性保育士も増えてはいますが、思っていたイメージとのギャップを感じて1年で退職しました。

とはいえ、その後の仕事を探すにあたって、保育士から全くかけ離れた仕事をすることはなかなかイメージできずにいました。そんな時に今勤めている社会福祉法人美熊野福祉会を紹介いただいたんです。

福祉であれば保育とも近い。しっかりと自分の働く姿もイメージすることができました。ここでは、男性は男性の支援、女性は女性の支援を中心にしているので、性別も関係ありません。ここで障害者支援に携わってみたいと思ったのが今の仕事に就いたきっかけです。

平田和貴さん

Q5 働く前に思っていたイメージと現在のギャップがあれば教えてください。

 福祉の仕事って忙しく拘束時間の長いイメージがあると思うんですが、実際には全くそんなことはありません。班で計画的に動くので、時間に追われるような仕事はないですし、残業も少なく、有給もちゃんと取れています。趣味にも時間がさけるので、プライベートを充実させることでまた仕事のモチベーションに繋がっています。2人の子供との時間もしっかりと取れるのが嬉しいですね。

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