嶋田晃樹(しまだ こうき)さんのインタビュー
就労継続支援B型 支援員 嶋田晃樹さん(30歳)
「来たくなる」「来てよかった」と 思ってもらえるように。
基本情報 実務経験 6年 初任給 150,000円 自分の仕事を一言でいうと? 「支援員」 |
嶋田さんが働く事業所 社会福祉法人 有田つくし福祉会 つくし共同作業所 (ありだつくしふくしかい つくしきょうどうさぎょうしょ) |
嶋田さんのある一日 出勤 9時45分 朝の会 11時00分 午前作業開始 11時15分 休憩 12時00分 給食 13時15分 午後作業開始 14時15分 休憩 15時15分 掃除 15時30分 終わりの会 15時45分 送迎開始 帰宅 |
Q1 福祉の仕事をしていて、一番嬉しかったこと、辛かったことは? パンの訪問販売時、電卓を打って計算してもらったり、パンの袋詰めをしてもらっているんですけど、できなかった仕事が日々やっているうちにできるようになっていくんです。売れたパンの暗算ができるようになった時や、内職でできることが増えたり、こちらから声をかけずとも自分から働けるようになった姿を見ると、成長を感じて嬉しくなります。 |
Q2 福祉の仕事をしていて、一番難しいと感じたことは? やはりコミュニケーションがうまく通じない時ですね。利用者さんが何か訴えてくれているのに、それをうまく汲み取ることができない時は歯がゆさを感じます。そんな時は本人が何を伝えたいのか、その場の状況を見て予想を立てながら探るのですが、自分だけで力が及ばない場合は先輩職員や保護者さんの話を聞くなどして原因やヒントを探します。 また、それとは別で課題に感じていることは、利用者さんの工賃の問題です。パンの訪問販売は役場や学校関係、会社さんなどに決まったスケジュールでお伺いしていました。コロナの中でFAXでの注文が中心になり、現場での袋詰めや計算がなくなったため、利用者さんにやってもらえることが減ってしまいました。しばらくこのままであれば、違う形で工賃を確保する必要を感じています。 |
Q3 福祉の仕事をする上で、心がけていることはありますか? つくし共同作業所の合言葉である「利用者さんが来たくなる、来てよかったと思える作業所」を目指して、いつもこの言葉を思い出しながら仕事をしています。 利用者さんが仕事に対して「楽しい」「行きたい」という気持ちになるには、やはり達成感は重要です。自力でできることを少しずつ増やして自信をつけることで楽しさを感じてもらえるようサポートしています。 |
Q4 福祉の仕事に就きたいと思ったきっかけは何ですか? 弟に知的障害があるので、一緒に過ごすうちに自分の仕事として障害のある方たちの力になれることがないのかなと考えるようになりました。その時はどういった職場や職種があるのかわかっていなかったんですが、調べるうちに作業所の存在を知り、有田つくし福祉会に入らせてもらうことになりました。実は弟も法人内の農園で働いているんです。 最初は就労継続支援B型の作業所に赴任して、途中2年間は生活介護の事業所に移っていたのですが、またB型に戻って内職とパンの販売を担当するようになりました。利用者さんはいろんな人がいます。それまでは弟以外に障害のある人と接する機会は少なかったのですが、たくさんの利用者さんと過ごす経験の中で、コミュニケーションの取り方などを学び、弟との対話にも活かすことができています。 |
Q5 働く前に思っていたイメージと現在のギャップがあれば教えてください。 正直、最初は障害のある利用者さんとうまくコミュニケーションが取れるか不安に思っていました。弟との生活の中でもトラブルがあるため、他人である利用者さんたちとうまくやっていけるだろうかと。でもいざ働いてみると、みんなとても明るく純粋な方ばかりで、積極的に話しかけてくれたり、こちらが困っていると逆に気にかけてくれたりもしたので、すぐに不安はなくなりました。 |