中石 耕平 選手

住友金属工業(株)和歌山製鉄所

紀の国わかやま国体への出場を目指す

小学校、中学校と野球少年でしたが、県立箕島高校では、県内唯一のソフトボール部に入部しました。野球よりもスピード感があり、ピッチャーの投球の迫力に圧倒されました。入部当初、6人いた同級生は、3年生の頃には2人になっていました。休日返上の練習にプライベートの時間はなく、しんどかったからだと思います。私は、もう一人の同級生に「負けたくない」とライバル心を持っていたので、やめたいと思ったことは一度もありませんでした。

忘れられない試合は、3年生の時のインターハイ初戦です。3年生が2人しかおらず、周囲に弱小チームと囁かれていた中、9回まで勝敗の分からない試合を展開しました。最終回、2アウトランナー2、3塁で、私がフォアボールで1塁に出塁しましたが、次の打者がアウトとなり敗戦を喫しました。監督からも「過去のチームの中でも弱小」と言われていたので、インターハイで互角に戦えたということだけでも納得はできました。3年生ではキャプテンを務め、周りのことに気を配りながら結果を出せるよう取り組む姿勢が身に付いたと思います。

現在は、ソフトボールの社会人チームに入っています。4年前に国体の強化選手に選ばれ、地道にベンチ入りに向けて努力してきました。今年6月、メンバー発表で私の名前が呼ばれた時は、うれしくて涙が溢れました。周りの人たちもそうですが、やはり紀の国わかやま国体に照準を合わせて頑張っています。他のメンバーに負けないためにも、より一層努力を重ねたいと思います。箕島高校の後輩や、紀の国わかやま国体を目指す人には、「今はしんどいかもしれないけど、いずれ楽しく思える時がくる」とメッセージを送りたいですね。

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2015紀の国わかやま国体