
紀伊半島の
自然の中で息づく
和歌山の
伝統工芸品
和歌山県知事指定郷土
伝統的工芸品
- 4保田紙
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- 1988(昭和63)年
指定 - 有田川町
- 1988(昭和63)年
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山と川に囲まれる自然豊かな山里、有田川町清水では、あちこちに紙の原料となる「楮」の木が育っていました。これに目をつけた紀州徳川家の初代藩主の命により、今から 400 年ほど昔、紙の製造が始まりました。保田紙の特徴は、白くて破れにくく丈夫であること。1950(昭和25)年頃には最大400 もの漉き屋が軒を連ねていたと言われています。
- 5御坊人形
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- 1988(昭和63)年
指定 - 和御坊市
- 1988(昭和63)年
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無病息災を願う子供の節句。日本ではお祝いとして人形を送る風習があります。和歌山県御坊市周辺では、古くから「御坊人形」が伝わってきました。天神さんや俵持ち、鯛狆、三番叟などさまざまな種類の御坊人形が仲良く並び、子供達の健やかな成長を見守っています。
- 6皆地笠
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- 1990(平成2)年
指定 - 田辺市
- 1990(平成2)年
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うっそうとした森が幾重にも重なった熊野の山々。その山間にひっそりと佇む集落が本宮町皆地。この地で古くから作られている伝統工芸品が「皆地笠」。素材である熊野の桧は、香り高く、ねばりがあり折れにくく、それでいて軽量で光沢があり、年月が経てば飴色のいい艶を出します。桧の油分が水を弾くため、雨具はもちろん日よけにも最適。熊野詣での参詣者も愛用したと言われています。
- 7那智黒硯
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- 1990(平成2)年
指定 - 那智勝浦町
- 1990(平成2)年
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和歌山県でも有数の観光地として知られる那智勝浦町。世界遺産でもある熊野古道、熊野那智大社、那智山青岸渡寺を始め、落差 133m と日本一を誇る那智の滝。かつてこの地を訪れた旅人は、熊野詣の証として黒色で光沢ある那智黒石を持ち帰ったと言われています。それが時代を経て、人の技が加わり「那智黒硯」として生まれ変わりました。国内外の書道家を中心に高い評価を受けています。
- 8野鍛冶刃物
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- 2002(平成14)年
指定 - 新宮市
- 2002(平成14)年
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熊野川の河口に位置する新宮市は、かつて川の舟運を利用した木材や炭の集積地として栄え、人と物が行き交う熊野地方の中心地でした。その中で受け継がれた伝統工芸が「野鍛冶刃物」。 斧や鉈などの林業関係の刃物が中心となります。1910(明治43)年頃には 30 軒程の鍛冶屋が軒を連ねていたと言われています。
- 9紀州雛
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- 2004(平成16)年
指定 - 海南市
- 2004(平成16)年
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1960(昭和35)年頃、和歌山が日本人の新婚旅行の定番として知られた時代があります。風光明媚な万葉の地・和歌浦や温泉旅情にあふれる白浜、那智勝浦など、各地を訪れるカップルの和歌山土産が「紀州雛」でした。海南市黒江の伝統の木地と漆芸を活かした大小、形も様々な雛人形がお土産として珍重されました。今もその名残をとどめ、紀州を代表する工芸品になっています。
- 10棕櫚箒
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- 2004(平成16)年
指定 - 紀美野町
- 2004(平成16)年
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かつて野上谷と呼ばれた地域の山間に、南国風情を感じさせるヤシ科の植物「棕櫚」の木が自生・栽培されていました。この木の幹を包む暗褐色の繊維は、丈夫で腐りにくく、弾力性と耐久性に富んだその特性から、縄や網をはじめ、束子やブラシなど多くの日用品が作られてきました。その一つが「棕櫚箒」。天然繊維でできた箒の柔らかい掃き心地が特徴です。
- 11根来寺根来塗
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- 2007(平成19)年
指定 - 岩出市
- 2007(平成19)年
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大阪府との県境に、豊かな緑の丘陵地帯が広がっています。その一帯でかつて僧兵を率いて巨大勢力を誇った根来寺。その名に由来する工芸品が「根来寺根来塗」。上塗りの朱と下塗りの黒、この2色の漆が施された木製の器は、年月が経ち、使えば使うほど、次第に朱色の一部がすれ落ち、下から黒漆の一部が現れて、趣のある色合いを醸し出すことから、年月に耐えた美しさを讃えて「用の美」と言われています。
- 11紀州高野組子細工
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- 2010(平成22)年
指定 - 橋本市
かつらぎ町
九度山町
高野町
- 2010(平成22)年
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世界遺産・高野山。その麓で受け継がれてきた伝統工芸品が「紀州高野組子細工」。細かく割った木材を、釘などを使わずに手作業で組み合わせ、様々な紋様を編み込んでいく装飾技法。強く光沢があって加工しやすい地元の高野六木(松、モミ、ツガ、杉、桧、高野槙)を中心とした木材が用いられ、幾何学模様から山形、波状表現など新しい技術が編み出されてきました。
WEBサイト【ものづくり和歌山】
動画やマップを駆使し、和歌山のものづくりを詳細にまとめたWEBサイトがあります。
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問い合わせ先
和歌山県 商工労働部 企業政策局 企業振興課
電話/073-441-2758