紀伊山地の霊場と参詣道 世界遺産登録20周年
高野山・大門
和 vol.51

記憶に残る和歌山の風景

高野山・大門

高野山の入口にあり、高さは25.1メートルにもなる一山の総門。1141年に現在の位置に門が建てられたと伝わるが、現在の建物は、1705年に再建されたもの。左右に安置されている仁王像(金剛力士立像)は、東大寺南大門の仁王像などに次ぐ国内3番目の大きさといわれ、江戸中期に活躍した大仏師・康意と運長の作。慈尊院から続く町石道を登り、ようやく辿り着いた高野山。標高約900mに位置する八葉の峰々に囲まれたそこは、弘法大師・空海が開いた真言密教の聖地である。