山﨑 武男 様

剣道道場「弘武館」館長

国体はあこがれの舞台

父が昭和31年に御坊市内に立ち上げた剣道道場「弘武館」(当時は藤園少年剣道クラブ)の館長を引き継ぎ、子どもたちを27年間指導しています。

私自身は、道場設立と同時に小学3年生から剣道を始めました。大学生になって、実は少し嫌気が差し、剣道部に入りませんでしたが、父からの「どんな形でも剣道を続けなさい」とのアドバイスもあり、在学中、東京に住んでいた私は週に数回、片道1時間半をかけて武道学園へ通うことにしました。

武道学園は、各種武道のプロを目指す人が50人ほど集まる場所でしたが、私は誰にも負けない自信がありましたし、実際に初めの1年間は負けませんでした。それが、2年目、3年目になると、学園以外で竹刀を握ることのない私は、大学で部活をしながら学園に通っている選手に負けるようになり、このとき初めて、継続することの大切さを痛感しました。

私が今、子どもたちに「継続は力なり」と教えている原点はここにあります。人生は順風満帆に進むわけではなく、嫌になることもありますが、何事も継続することが『強み』になります。「礼儀」「大きな声で返事」「文武両道」などの指導方針はもちろん、継続することの大切さをこれからも子どもたちに教えていきたいと思います。

国体は私にとってあこがれの舞台。日高高校剣道部時代、国体を目標に3年間頑張りましたが、夢はかないませんでした。現在、道場には国体強化選手の中学生5人がいます。5人そろって国体に出場することが今の夢です。教え子たちが最高の舞台に立てるよう、一生懸命指導していきたいですね。

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2015紀の国わかやま国体