聖地リゾート! 和歌山
野中の一方杉
和 vol.52

記憶に残る和歌山の風景

野中の一方杉

継桜王子(田辺市中辺路町)の境内を覆うようにそびえ立つ杉の巨木群。樹齢約800年といわれ、8本のうち、最大のものは幹周り約8m。県指定天然記念物の名木であり、御神木である。不思議なことにすべての枝が南にある熊野那智大社を慕うように枝を伸ばしていることから、“一方杉”と呼ばれるようになった。また“南方曼陀羅の風景地”の1つとしても知られ、神社合祀令による樹木の伐採に反対した南方熊楠が保護を訴えた鎮守の森でもある。