成田 忠一 様

和歌山市在住

紀の国わかやま国体を県民みんなで盛り上げよう!

私は、1962年みちのく青森から和歌山の企業に就職し、以来、半世紀と少し、生まれ故郷よりはるかに長くこの地に居を構え、和歌山で生まれ育った2人の息子達も私と同様、和歌山の人と結婚し、3人の孫の成長に目を細めている古稀を迎えた和歌山人です。

私が和歌山に来て10年目の1971年に黒潮国体を経験し、国体開催を境に施設も教育環境もそれまでとの比較で飛躍的に向上したことを覚えています。黒潮国体は、行政、企業、一般県民が一体となった意義深い大会でした。日本が高度経済成長期にあった頃で、現在と違い、施設整備も人も相当大規模にテコ入れが出来た時代でした。県民が一つになって選手や来県者をもてなし、喜ばれていたことも記憶にあります。そこには笑顔が溢れ、南国の温かい心が満ちていました。私自身、気候風土、海の幸、山の幸など、和歌山の素晴らしさを実感したのもこの頃でした。

1980年代、私も縁あって実業団スポーツチームの監督として全国に遠征し、勝ちに行き、勝ちにこだわり、勝つために全国の大学、高校から人材集めに汗した時期がありました。チームには、黒潮国体で実績を残した2名の名選手をコーチに招き入れ、各地で採用した光かけの珠に磨きをかけたことも昨日のことのように感じています。

その後、日本経済は低成長時代に入り、企業が経営の厳しさから実業団スポーツから撤退する現実にも遭遇しました。低成長時代の今、国体だけに大きな投資は望めないと思いますが、その環境はどこの都道府県でも同じだと思います。勝負に勝つためには、選手の力量は言うに及ばず、物心両面で支援する環境が相当大きく作用します。人材の確保と育成は言わずもがなですが、そこには県民全体の理解と盛り上がりが必要不可欠です。

古稀の今、自分として国体支援に関われるものは多くはないですが、和歌山を全国に発信できる絶好の機会に、微力ではありますが、盛り上げに参加できることがあれば、できる範囲で行動しようと思っています。

このページのトップに戻る

2015紀の国わかやま国体