岡田 文雄 様

県立和歌山工業高校野球部監督

和歌山の良さや特徴を活かした国体に

古座川町で育ち、小学校は山奥にある分校に通いました。野球やソフトボール、水泳やテニスなど、季節ごとにスポーツを楽しみ、分校同士が本校に集まっての大会もありました。今思えばその頃から、体を動かすことの楽しさを自然に学んでいたのかもしれません。中学、高校ではひたすらに白球を追いかける毎日でした。

黒潮国体が開催された当時は高校1年生。紀三井寺公園陸上競技場での開会式のマスゲームなどの演出に、補助員として参加したのを覚えています。また、私が通っていた和歌山工業高校が、高校野球競技に出場した神奈川県の桐蔭学園高校の練習会場になりました。甲子園に出場するような強豪チームを間近にでき、1年生ながらとても憧れたものです。

高校時代は、春の選抜大会で甲子園出場を果たしました。憧れの舞台での入場行進は、まるで雲の上を歩いているようでしたね。感動がこみ上げ、胸がいっぱいになりました。監督としては昭和60年の春、翌年の夏と、甲子園のベンチで采配を振るわせていただきました。野球を通じ、これまでいろんな人と出会うことができ、目標に向かって努力を重ねることや、チームメートとのコミュニケーション、礼儀作法など、多くのことを学びました。野球だけでなくスポーツは、まさに人間教育。監督という立場になってからは、そんな風に自分が培ってきたことや思いを、野球を通じて伝えていければと、日々生徒たちに向き合っています。

国体では、開催県に頑張ってもらいたいという思いがあります。来たる紀の国わかやま国体でも、ぜひ地元出身選手を中心に活躍してもらいたいですね。

国体は、とても華やかでお祭りのようなもの。だからこそ、まちや地域が一体となって盛り上げていかないと、と思います。紀の国わかやま国体が、和歌山ならではの良さや特徴を活かした素晴らしい大会になるよう期待しています。

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2015紀の国わかやま国体