田中 美和 様

「スタジオぽこ・あ・ぽこ」代表

和歌山を愛するタップダンサー

タップダンスを始めてから今年で27年になります。昭和62年からは岩出市でタップダンス教室「スタジオぽこ・あ・ぽこ」も開いています。現在は6歳から60代のメンバー約40人で活動しています。

元々、クラシックバレエをやりたくて専門の大学に進みましたが、始めるのが遅かったため伸び悩み、スランプに陥っていたところ、先輩から「タップダンスをやってみては?」と勧められて始めました。今まで続けて来られたのはタップとの一体感があったからです。タップダンスは自分が楽器になることができるのです。流れる音楽に自分の出す音がぴったりと合った時、何とも言えない気持ちよさ、楽しさがあります。これは体を動かすスポーツにも通じるものがあると思います。

誰にも負けないこだわりもあります。当初は「海外で生まれたタップダンスを日本人にしかできない踊りにしたい」と考えていました。しかし、やがて私にしかできないタップを表現したいと思うようになりました。せっかく和歌山に生まれ育ったのだから、ふるさとの民謡曲などをアレンジした「和風タップ」を踊ってみたら楽しいかも知れない。結果、さらにタップが好きになり、今ではレパートリーも「毬と殿様」「ぶんだら節」「串本節」「雑賀の孫市」など段々と増えてきました。もちろんジャズナンバーやミュージカル曲などオーソドックスなタップも踊ります。

平成19年からは、年に一度、世界舞台で日本文化を紹介する「ジャパンウィーク」と呼ばれるイベントにも参加しています。今年の参加(平成23年11月)で5年目になります。私が考えている以上に外国の方は日本に興味があるんだなと、肌で感じました。ダンスを共通言語に、現地の人と言葉の壁を越えた交流ができ、いい経験になりました。

私はタップダンスと出合い、その楽しさを知りました。誰にでもその人に合ったスポーツ、体を動かす喜びが用意されていると思います。方向性は少し違うかも知れませんが、私はタップダンスの魅力を世界に発信していきたいです。

黒潮国体当時は私はまだ子どもで、ほとんど覚えていませんが、盛大なイベントだったという印象があります。国体を通じてたくさんの方々にいい思い出をつくってもらいたいです。

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2015紀の国わかやま国体