福山 重紀 様

元国体競泳和歌山女子選手団監督

チーム一丸で頑張ってほしい

平成3年の石川国体から、8年の広島国体まで水泳女子選手団の監督を務めました。監督の仕事は、主にメンタル面にあると思います。国体に出場できるほどの選手達ですから、個人個人の技術はかなりのもの。その技術をいかにして現場で発揮できるかをマネジメントすることが大切です。

まず、相手チームの情報を選手に伝え、自分たちの記録と照らし合わせると、自分達のおおよその順位が分かります。そして、入賞できる範囲だと分かれば、それに向かって選手達は実力を発揮してくれます。自分達が目指すところをしっかりと見据えていく。これが重要だと思います。

リレー種目の場合は、指導するとき、個人個人でなく4人を集めて一緒に話を聞いてもらうことを心掛けました。気持ちを一つにする事が大事なのです。その結果、平成6年のわかしゃち国体(愛知県)の200メートル混合リレーでは、実力的に「入賞できればいい」と思っていたところ、全員が自己ベストを更新して予選をトップ通過、本選でも2位になることができました。監督の期待以上に選手たち がモチベーションを高めてくれました。本当にうれしかっ たです。

紀の国わかやま国体では、個人ではなく、選手、コーチ、監督が一丸になって頑張ってほしいです。以前和歌山は「水泳王国」と呼ばれていましたが、今は昔のような強さは見られません。和歌山市の秋葉山水泳場も新しくなります。これをきっかけに浮上してほしいですね。そして、水泳だけでなく、紀の国わかやま国体を通じ、全ての種目で競技力の向上を目指してほしいと思います。

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2015紀の国わかやま国体