黒潮国体女子ソフトボール 北海道代表チーム

第26回国民体育大会「黒潮国体」女子ソフトボール 北海道代表チームの皆様

39年ぶりに和歌山県を訪れた黒潮国体ソフトボール競技(高校女子)に出場した北海道代表チーム
(帯広南商高)の皆さん。前列中央は、当時、選手達の宿泊を受け入れた中村哲三さん(海南市在住)。
(平成22年10月22日、海南市役所にて)


石井敏史さん(当時の監督)からの応援メッセージ (写真 前列左から2人目)

思い返せば約40年前、黒潮国体に出場するため、初めて和歌山を訪れました。

当時は今とは違い、交通の便は悪く、なんと2日がかりで和歌山へやってきました。北海道から汽車を乗り継ぎ連絡船で青森に渡り、そこからまた汽車で東京まで。これで1日。東京で1泊したのですが、生徒達は東大のグラウンドを借りて素振りの練習をしていました。なかなか出来ない経験でしたね。明けて翌日、新幹線で大阪へ、そしてここ和歌山までやってきたのです。

また、当時は時を同じくして高校の修学旅行があり、チームのメンバーのうち4名は東京にいたのですが、東京でその4名と合流したことが懐かしく感じます。

初めての和歌山は、やはり気候が温暖でしたね。何より驚いたのは、木に果実がなっていた事です。こんな事言うと北海道には果樹がないのか、となりますが、当時は本当にそういうのを目にしたことがなかったんです。あとは建物の屋根が瓦だって言うこと。雪害のない和歌山だからなんですね。こうして私達にとって初めてづくしの「黒潮国体」が始まりました。

実は、当時、私達のチームは結成3年目で、「黒潮国体」を目指してチーム作りをしてきました。チーム結成当初はルールさえ知らない生徒もいたくらいでしたが、なんとか「黒潮国体」に出場することができました。しかし、結果はというと散々。結成3年目のチームには全国のレベルの高さに驚かされるばかりの国体でしたね。

そして今回、2015年に「紀の国わかやま国体」が開催される和歌山に再びやって参りましたが、40年近い歳月は色々なモノを変えましたね。高速道路が整備され、関西国際空港が出来て交通の便は非常によくなりました。今回は早朝に北海道を出発して、昼過ぎには和歌山に到着しました。それから街が大きく感じます。近代的になりましたね。

末筆になりましたが、「紀の国わかやま国体」に参加される皆さん、当時は、試合・勝負はもちろんの事ですが、地元の方々とのふれあいがとても印象に残っています。今回、こうして再び和歌山を訪問できるのもそう。地元の人々の暖かい真心に触れられるような、地元との接点を大切にした国体であって欲しいですね。40年近く経った今でも、私達にとって和歌山は思い出の場所であり、当時のメンバーが元気で顔を揃えられる事が嬉しく思います。競技だけではなく、ぜひ、地元の方々とのふれあいの思い出もつくってもらえればと思います。

■黒潮国体ソフトボール競技(高校女子)の結果 [PDF:80KB]

 

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2015紀の国わかやま国体