長谷 宗明 様

和歌山市在住

競技を通じた出会いはかけがえのない宝もの

92歳となった今もマスターズ陸上に現役選手として出場し、和歌山城周辺で行われる元旦マラソンには欠かさず参加しています。

(全国各地で開催された陸上競技大会へ参加したこれまでの経験から)2015年の紀の国わかやま国体は、人と人、心と心の地域を超えたふれあいのイベントになってほしいと思います。

陸上競技を始めたのは、亜細亜大学のメンバーとして箱根駅伝を走った息子が現役を終えたのがきっかけです。最初の頃は、和歌浦走友会に入って毎週日曜日になると片男波の海岸をよく走りました。

64歳で和歌山マスターズの会員となって、短距離や走り高跳びにも挑戦しました。1993年には、宮崎市で開かれた世界ベテランズ陸上で二千メートル障害に出場し、大柄な外国の選手達との激しいデッドヒートの末、アメリカの選手には敗れましたが何とか2位に入賞し、銀メダルを手にすることができました。水濠では体が濡れないように、できるだけ水の部分を跳び越えるように努めた思い出があります。

いつも競技に臨む時は『同じ歳の選手には負けたくない』と気を引き締めますが、ゴールした後は、一緒に競った仲間同士、握手を交わしながらお互いの健闘をたたえ合います。競技を通して生まれた出会いは、多くの友をつくり、いろんな思い出とともにかけがえのない宝ものになります。

国体のような大きなイベントの舞台に立てることは、選手にとってはただ単に成績だけのものではありません。いろんな感動とともに和歌山の魅力を知ってもらいたいですね。

数々の優勝トロフィーとともに 明石海峡大橋の開通イベントにて

 

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2015紀の国わかやま国体