吉田 博信 様

濱宮神社宮司

大会の成功と安全祈願

和歌山市毛見の濱宮神社は、発祥が紀元前にさかのぼるともいわれる県内最古級の古社。第一殿に天照皇大神を奉祀し「元伊勢の大神」とも呼ばれ広く崇拝を集めるほか、健康増進の霊験あらたかな「足神様(あしがみさま)」としても地元の人々から親しまれている。また、紀の国わかやま国体で総合開・閉会式などが行われる紀三井寺運動公園陸上競技場のある名草地区周辺一帯の氏神様にもあたる。

宮司を務める吉田博信さんは「神社としてはやはり天皇陛下行幸啓が気になる。黒潮国体の際には神社会でお迎えした記録が残っているが、今回は前回とは違う迎え方をしたい。地域の氏神として独自にお迎えと、大会の成功と安全を祈願する大祭も考えている」と、国体が待ち遠しい様子。

「学生時代はサッカーに夢中だった。今はゴルフが面白い。毛見浜に近い場所柄、サーフィンなどのマリンスポーツにも関心があるし、本拠地がある紀州レンジャーズも応援している」と話す吉田さんは、地域にAED(自動体外式除細動器)を広める活動を行っている。先日も名草地区内のコンビニエンスストアにAEDを一台設置した。「名草地区はまだまだAED設置数が少ない。いざという時の安心があって初めてスポーツに打ち込めるはず。国体を成功させるには地域の協力が不可欠。先頭に立ってさまざまな面から盛り上げたい」と吉田さん。

吉田さんにはもう一つ期待していることがある。「名草地区には、普段あまり知られることのない国内有数の古い歴史と文化がある。これらを全国に知ってもらうチャンスだと思う」と、国造り神話の中にも登場する「奈久佐(名草)」に改めてスポットライトが当たる日がやってくる。

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2015紀の国わかやま国体