小畑 高準 様

和歌山シニア監督

知力の結集で「国体をいいものに」

「競技を問わずスポーツ関係者が一堂に集まって紀の国わかやま国体のために、和歌山のために自分たちに何ができるかを話し合う場なんかができればいい」。平成21年度の第48回県スポーツ賞優秀指導者賞を受賞した硬式野球リトルシニアの和歌山シニア監督の小畑高準さん(35)は「国体をいいものにする」ために知力の結集を提案する。

5年後に迫った地元国体だが「子どもたちにその意識は低い」と中学生の指導を通じて実感していて「5年後に活躍してもらいたいのは彼ら。今から意識を高めることが大事」。そのためにも「行政だけではだめ。選手たちのことを一番思っている団体関係者や指導者がリーダーシップを発揮すべき」と話し、現場からの盛り上がりに期待を寄せる。

地元国体の意義は「選手たちのモチベーションがあがる」ことに加え「やっぱりまちの活性化」。他県から訪れる選手や関係者に「和歌山に来て良かった、また来たい」と思ってもらうことが大切だが、未だに野球場の中には男女兼用のトイレがあったり、ロッカールームが清潔でなかったり不十分なところが目立つ。「施設整備は行政の仕事だが、どこが不十分かは使用している僕たちが一番知っている」とし、施設整備への投資も競技団体と連携することで節約にもなると話す。

黒潮国体を知らない小畑さんは「地元国体の雰囲気を感じたいし、それをまた子どもたちに伝えていきたい」と5年後を楽しみにする一方で「地元の時だけで終わってほしくない」と選手育成など継続した取り組みを切願。最後に「一人でも多く表彰台に上がってほしい。子どもらはきっとやってくれると信じています」とエールを贈る。

若いコーチたちとピッチング指導をする小畑さん(左)

このページのトップに戻る

2015紀の国わかやま国体