山口 浩司 様

高野町ジュニア駅伝チーム監督(高野町教育委員会教育長)

黒潮国体が開催された昭和46年、私は小学校5年生でした。全国から選ばれた日本を代表する選手の躍動する姿を目の当たりにし、興奮を覚えたことが思い出されます。

現在、高野町内の小中学校は少子化等により児童生徒が大変少ない状況が続いています。また、冬季には積雪が多く、市町村対抗ジュニア駅伝の練習も、積雪や低温による中止を余儀なくされることも少なくありません。そんな中、今年の高野町ジュニア駅伝チームは団体としてのまとまりに富み、チームワークや思いやりが充実する素晴らしいチームに育ちました。保護者の皆様のご協力や、地域のご声援を受け、全力を尽くして大会に臨むことができました。順位こそふるいませんでしたが、高野町ジュニア駅伝チーム記録としては大変優秀な成績をおさめることができました。駅伝の練習を通して子どもたちが感じた情熱や友情は他では得ることができない経験であり、今後の学校生活に大きな影響を与えることになると確信しています。

5年後、紀の国わかやま国体が開催される頃、この子供たちは高校生、大学生あるいは社会人になっているかと思います。駅伝の練習をきっかけとして、国体の大舞台で活躍する選手が高野町から育っていることを心から祈るばかりです。

また、かつて私がそうであったように、国内最大のスポーツの祭典に接し、感動と興奮に胸躍る経験が、人生の中でたくさんのスポーツや人々とのふれあいのきっかけになることを願ってやみません。

第70回を記念する紀の国わかやま国体をめざして日々研鑽を積むすべての選手に、素晴らしい栄光がふりそそぎますように。

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2015紀の国わかやま国体