松下 吉秀 様

県軟式野球連盟副理事長

県勢の勇姿がみたい

県軟式野球連盟副理事長で事務局長の松下吉秀さん(73)は連盟入りして丸30年。

長男が所属していた学童野球チームから依頼を受けて審判部に入ったことがきっかけで長年関わってきた。「特に野球が好きだったわけじゃない。だから最初の10年間はいつ辞めようかと考えていた。でも人のつながりがあって今まできた」と振り返る。

黒潮国体で、軟式野球競技の代表だった浅川組が優勝し、準硬式の部の丸善石油下津が準優勝したが、以降はなかなか上位に食い込めず本大会すら毎年の出場が叶わない。「全国で勝つより近畿で勝つ方が難しい」と言うように一昨年の国体では4強を近畿勢が占めるなどその壁は厚い。平成18年の国体近畿予選で一般Bの部県代表の三星工業が2位で本大会出場を決めた時は、前理事長の加太久雄さんが涙したといい「それだけ近畿の壁は厚く、突破することはうれしいことなんです」。

しかし、逆に考えれば近畿を抜けるチームが出てくれば本大会での期待は高まる。このため県連では今年度から選抜チームづくりを始めた。「今までそんなムードはなかったんだけど、やっぱり地元国体が近づいている効果だと思う」。地元開催までの5年間、毎年本大会に出場することが選抜チームの使命。「それが本番で戦うベースになる」。

運営側の課題は「予算獲得」。クラブチームと違って選抜チームの場合は選手らに経済的負担を求めることは難しい。他県では十分な予算を行政から得て遠征試合を多く組むなどしてチーム力強化に努めているところもあるが、和歌山の状況は異なる。「良い成績をあげる」ために行政のバックアップを期待し、加えて「体育館など施設も整備して県民の益となる」地元国体になることを願いながら「本番で県勢の勇姿がみたい」と胸を躍らす。

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2015紀の国わかやま国体