イノブタ

イノブタ

イノブタは昭和43年にすさみ町長が畜産試験場へ雄イノシシの子どもを寄贈したことが始まりで、その雄イノシシと雌豚を交配させて昭和45年3月8日に初めて誕生しました。その後、昭和49年より公の機関としては全国に先駆けて農林省の総合助成を受け、イノブタの試験研究を始めました。

イノブタは、デュロック種またはバークシャー種の雌ブタと雄イノシシを交配した一代雑種(F1)で、イノシシの旨みと豚肉の柔らかさを併せ持ち、産子も多くとれることからこの組み合わせがベストとされています。肥育期間はブタに比べて3~4ヶ月長く、脂身は甘くこくがあり、口の中でとろけるような滑らかさをもっています。また、肉色は赤みが濃く牛肉に似ているのが特徴です。

イノブタの主産地であるすさみ町では、イノシシとブタの良いところ(恵み)を取った肉という意味で「イブの恵み」と名付け、ブランド化がすすめられています。また、加工品開発にも取り組んでおり、平成24年度のプレミア和歌山(和歌山県優良県産品選定制度)では、「イブの恵みモモハム」が最優秀賞となる審査委員特別賞を受賞しました。

なお、平成26年度から消費者の幅広いニーズに応えるため、雌豚(デュロック種)と雄イノブタ(雌豚バークシャー種×雄イノシシ)を交配したB1(戻し交配)イノブタの生産を開始し増頭に努めています。

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