【Made in わかやま】 金鳥の蚊取り線香と、それに使用される白い花を咲かせる除虫菊"

白い花を咲かせる除虫菊。金鳥の蚊取り線香には、今でも香りづけのために除虫菊が使用されている。

和 vol.60

Made in わかやま
【蚊取り線香】

和歌山で生産されたモノ。和歌山で生まれたもの。
海と山と川、そして綺麗な空に恵まれた和歌山には、
こんなにも素敵なモノに溢れている。

夫婦の努力とひらめきが生んだ夏の風景味 蚊取り線香 かとりせんこう
[大日本除虫菊株式会社]

 日本の夏に欠かせない蚊取り線香。発明したのは、和歌山県有田市のみかん農家に生まれた上山英一郎。1885年(明治18年)、福沢諭吉の紹介で、アメリカで植物会社を営むアモアと出会い、除虫菊の種子を譲り受けた。除虫菊に含まれる天然の殺虫成分に着目した英一郎は、仏壇にたむける線香をヒントに、1890年(明治23年)に棒状の蚊取り線香を発明した。  しかし当初の蚊取り線香は燃焼時間が約40分しかない。思い悩んでいたある日、妻のゆきが蔵の中でとぐろを巻く蛇の姿を見た話を聞き、渦巻型にすることを思いついた。その後も英一郎は試行錯誤を重ね、燃焼時間約6時間という画期的な商品を完成させた。そうして1895年(明治28年)に発明した「金鳥の渦巻」は、一晩中使える便利さから全国へ広まり、やがて日本の夏を象徴する存在になる。  現在、英一郎が創業した大日本除虫菊株式会社は、時代に合わせた幅広い商品を展開。同時に、「100年先も愛され続ける商品を」という思いとともに、昔ながらの蚊取り線香づくりを大切に継承している。

“金鳥”の渦巻型蚊取り線香

“金鳥”の渦巻型蚊取り線香は現在、有田市の紀州工場と海南市の和歌山工場のみで製造。発売当初から続くレトロなパッケージデザインも魅力だ。

大日本除虫菊株式会社・紀州工場
住所/和歌山県有田市山田原180
電話/0737-82-3281