和 vol.60 【特集】 
nostalgic emotions 〜古き良き和歌山〜 -5-

nostalgic
emotions
古き良き和歌山

平安時代から江戸、そして明治、大正と
時を経て語りかける
建築物やモノ、祭りや食文化など
まだまだ忘れてはならない古き良き和歌山を紹介。

昭和レトロを感じる
元小学校の木造校舎

旧上秋津小学校の木造校舎をリノベーションした秋津野ガルテン

昭和28年に建てられた旧上秋津小学校の木造校舎をリノベーションした施設。地元の食材を活かしたバイキングレストランや宿泊施設などで構成され、都市と農村の交流を楽しむことができると人気。

❶秋津野ガルテン
住所/和歌山県田辺市上秋津4558-8
電話/ 0739-35-1199 

紀州の殿様が開窯、
日本のブルーオニオン

南紀男山焼。陶工・崎山利兵衛が作った和歌浦の名勝、観海閣と海禅院多宝塔が描かれた作品

陶工・崎山利兵衛が、紀州藩10代藩主・徳川治宝の全面的な支援のもとに窯を開いた。大規模な登窯などもそなえ、最盛期の生産量は紀州一に。美しい青白磁の染付で描かれているのは、和歌浦の名勝、観海閣と海禅院多宝塔。

❷南紀男山焼
住所/和歌山県和歌山市吹上1-4-14
電話/ 073-436-8670(和歌山県立博物館)
和歌山県立博物館改装工事を終え、8月11日から再オープン予定

大正モダンを感じる
現在の建築家も注目の邸宅

旧西村家住宅(西村伊作記念館)

文化学院の創設者である西村伊作が自ら設計した自宅。大正・昭和期に日本人の生活スタイル改善を目指した建物で、現在は記念館として公開され、家具や陶器など伊作の作品を展示している。国の重要文化財に指定されている。

❸旧西村家住宅(西村伊作記念館)
住所/和歌山県新宮市丹鶴1-2-14
電話/ 0735-22-6570

今も昔も変わらない
熊野に春を呼ぶ歴史ある火祭り

御燈祭りの様子

毎年2月6日の夜、熊野速玉大社の摂社・神倉神社で行われる例祭。白装束に荒縄を締めた約2000人の上り子が、燃え盛る松明を持って急な石段を一気に駆け下りる勇壮な火祭り。国の重要無形民俗文化財に指定されている。

❹御燈祭り
住所/和歌山県新宮市神倉1-13-8
電話/ 0735-22-2533(熊野速玉大社)

参勤交代の際の携行食
殿様に愛された味

本ノ字饅頭

米麹で発酵させた生地でこし餡を包み、表面に「本」の字の焼き印されている饅頭。せいろで蒸し上げられるためふっくらモチモチ。江戸時代には紀州藩主の参勤交代の携行食としても重宝されたという。

❺本ノ字饅頭
住所/和歌山県和歌山市小倉25(総本家駿河屋善右衛門本社工場小倉店)
電話/ 073-488-1187

江戸時代から海外へ輸出
波佐見焼の醤油瓶

コンプラ瓶(堀河屋野村の三ツ星醤油)

コンプラ瓶とは、当時長崎の出島から醤油や日本酒を海外へ輸出する際に用いられた磁器製の瓶のことで、和歌山の醤油もこの瓶に入れられて海外に輸出されていたという。ポルトガル語のコンプラドール(仲買人)が語源。

❻コンプラ瓶
住所/和歌山県御坊市薗743
(写真は堀河屋野村の三ツ星醤油)
電話番号/0738-22-0063

夏目漱石が講演した
文明開花の香りがする議会堂

国の重要文化財の和歌山県議会の議事堂

和歌山城の東側に1898年(明治31年)に建設された和歌山県議会の議事堂。木造和風意匠の県議会議事堂としては日本最古であり、現在は〝ねごろ歴史の丘〟に移築・保存され、国の重要文化財に指定されている。

❼旧和歌山県議会議事堂
住所/和歌山県岩出市根来2347-22
電話/ 0736-61-1160

今もなお地域を潤す農業用水路
世界かんがい施設遺産

龍之渡井

紀の川右岸の水田のために、徳川吉宗の命令を受け設けられた小田井用水。中でも穴伏川の谷を渡る龍之渡井は、本水路中最も難工事であったとされる。当初は木造であったが大水より大きな被害を受け何度も改修され煉瓦造りとなった。現在の施設は大正8年築造。

❽龍之渡井
住所/和歌山県かつらぎ町高田〜紀の川市西野山

平安時代の浪漫漂う
甦った本宮・音無茶

由緒あるお茶である音無茶

平安時代に始まった“熊野御幸”の際、都の殿上人のために本宮で栽培され始めたとされる由緒あるお茶。生産者の減少とともに消滅しかけるも現在は復活。いにしえの香りが楽しめるとお土産として購入可能。

❾音無茶
住所/和歌山県田辺市本宮町大居956-1
電話/090-7766-1046(Natsumi Chatsumi)
時を経て語りかける建築物やモノ、祭りや食文化など古き良き和歌山を紹介したMAP