左から後さん、飽田さん、そして古民家を再生した“つなぎ間商店”を拠点とした防災プロジェクトメンバーで設計士の沖田茂利さん。
わかやまFUNBASE
【後(うしろ)工務店】
2026年に始まった和歌山の新たな取り組み“わかやまFUNBASE”。人や地域の魅力を発信し、交流できる楽しい(FUN)拠点(BASE)になるように、本プラットフォームを通じて、わかやまファン(愛好家)創出をめざします。
ものづくりがつなぐ
“地域”と“人”の新たな関わり
【上富田町】 後(うしろ)工務店
和歌山県内で地域づくりに取り組む人や団体と、地域と関わりたい人をつなぐウェブプラットフォーム“わかやまFUNBASE”。関係人口の創出を目指し、2026年1月にスタートした取り組みだ。
受け入れ団体の一つである上富田町の後工務店では、大工仕事の見習いインターンシップを実施している。同社は、一般住宅の建築から寺社仏閣の修復まで手掛ける建設会社。専属宮大工を擁し、伝統の木組み技術と近代建築を融合させた施工を行ってきた。
わかやまFUNBASEの前身となった取り組みに参加した大学生たち。
職人の指導のもと、カンナ掛けなど本格的な大工仕事にも挑戦。
専務取締役の後(うしろ)棟晃さんは、「わかやまFUNBASEの前身となった取り組みの時から、県外の大学生を受け入れてきました。それを継続する形で今回もインターンを募集することになりました」と話す。
今回、参加者第1号となったのは、神奈川県出身の飽田由以さん。不動産賃貸業を営む中、リフォームやアパート管理での修繕に関わる技術を身につけたいと参加を決めた。約1週間、古民家“つなぎ間商店”のリノベーション作業を実践。「最初は電動ドライバーを触るのも怖かったほどですが、皆さんが基礎から丁寧に教えてくれました」と飽田さん。教わった技術を活かして「いつか和歌山でゲストハウスを運営したい」と語る。
参加者は後工務店の職人さんが使う本物の道具を使って実際の作業を行う。
終了日には、地域住民との懇親会も開催。普段出会う機会の少ない若い世代や県外の人との交流は、地域にとっても新しい刺激となっている。
後さんは「体験を通して、少しでも大工の仕事に興味を持つ人が増え、いつか建築に関わるきっかけになれば」と。後工務店は、わかやまFUN BASEを通してものづくりの魅力を伝えながら、地域と人との新たなつながりを育んでいる。
職人が使う工具を手に技を学ぶ。
本物の体験は驚きと感動の連続!
後さんの指導のもと、電動ドライバーを使った作業に挑戦する飽田さん。
企業に祀られていた小さな社の建て替え依頼にも対応する。小さくとも伝統建築と同じ繊細な大工の技術が活かされている。
住所/和歌山県上富田町生馬567-1
電話/0739-47-0257