消防団と自主防災組織は地域防災の要です。「自分たちの地域は、自分たちで守る」という精神に基づき、地域住民が主体となって組織され、訓練や啓発活動を行っています。
消防団
災害時は消火・救助活動や避難誘導を行うなど、地域防災の中核を担う存在として活躍しています。団員数の減少や高齢化に伴い、各消防団では新たな団員を募集しています。詳しくは市町村へお問合せください。

有田市消防団 班長 雑賀 安紀さん
今年6月の大雨の際は、浸水で避難できない高齢者のために消防本部へ救助を要請し、安心できるよう付き添いました。消防団と言えば、男性のイメージが強いですが、女性ならではの視点で住民のために活躍できる機会がたくさんあります。消防活動を通じて、女性団員の認知度向上につなげていきたいです。

自主防災組織は、平時には防災知識の普及啓発活動、防災訓練や資機材の整備、地域の安全点検などを行っています。災害時には地域内における初期消火や住民の安否確認、避難の誘導・支援や避難所の運営など重要な役割を担っています。

自治会自主防災会・臨海企業連絡会 会長 𠮷川 裕彰さん
当会では、地区防災計画を策定し、発災時の役割や行動を明確化するとともに、毎年、津波避難訓練や夜間の発災を想定した訓練等を行っています。地域住民と企業が一緒になって「誰ひとり被害者を出さない」地域をめざしています。

災害ボランティア登録募集
近い将来発生が予想される南海トラフの地震や県内外の災害に備え、事前の災害ボランティア登録制度を設けています。
登録者には、災害ボランティア活動に役立つ情報を発信します。
●平常時…研修や訓練の案内
●災害時…災害ボランティアセンター開設やボランティア募集開始の情報発信など
登録対象者 満15歳以上(登録年度の4月1日現在)
登録方法 和歌山県社会福祉協議会に問合せ、またはウェブサイトをご確認ください。
電話︎073-435-5220 ファックス073-435-5221
強化に向けて
問い合わせ
災害対策課
電話073-441-2262
ファックス073-422-7652
県では、大規模災害を想定した実践的な訓練を関係機関と連携して実施し、迅速な初動対応と災害対応力の強化を図っています。
平成7年の阪神・淡路大震災では、高速道路や鉄道が被害を受け、一般道路で大渋滞が発生したため、緊急車両が災害現場に到着できず、救助活動等が困難な状況になりました。この教訓を踏まえ、県では、防災ヘリコプターを導入し、県内の消防本部から派遣された消防職員で構成する防災航空隊を組織しました。
救助活動や救急患者の搬送、山林火災の消火に対応し、離陸から24分以内で県下全域に到着することができます。

和歌山県防災航空隊 尾藤 祐輔さん
災害現場では、「より安全に、より確実に」を常に心掛け、傷病者の方が抱える不安を解消し、安心を与えられるような存在になりたいです。
新機体 防災ヘリコプター「きしゅう」運航開始
新たな防災ヘリコプター「きしゅう」が、今年7月から運航を開始しました。防災航空隊の新たな力として、今後活動していきます。

問い合わせ
循環型社会推進課
電話073-441-2700
ファックス073-441-2685
大規模な災害が発生すると、建物の浸水や倒壊、破損により大量のがれきや家具、家電などのごみが一斉に発生します。生活環境の保全や早期復興のために、平時から不要なものを処分し、災害時には分別した状態で仮置場へ搬入することが重要です。
市町村が指定する分別方法、搬入方法による適切な処理にご協力ください。