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掲載内容



ごみの不法投棄を撲滅

県では、ごみの不法投棄をはじめとする不適正処理に対して、警察、市町村など関係機関と連携しながら監視を行っています。

和歌山県の不法投棄件数(和歌山市を除く)のグラフ
不法投棄の現状

本県で発生するごみのほとんどは、適正に処理されていますが、ごく一部が適正に処理されず、不法に投棄されたり違法な方法で焼却されたりしています。

不法投棄の件数は、監視パトロールや県民の皆さんの意識向上とご協力で減少傾向にありますが、近年は、横ばいとなっており、さらなる監視体制強化を行っています。

ドローンを使った調査の写真
監視体制を強化
監視パトロール

県では、休日夜間を問わず365日24時間体制で監視するとともに、道路や森林の維持管理パトロールでも不法投棄されたものはないか監視しています。ドローンによる現場確認も開始し、急傾斜など立ち入ることが困難な箇所へも迅速に確認・調査を行っています。

また、関係機関の協力のもと船舶やヘリコプターによる海・空からのパトロール、人工衛星の画像を活用した状況把握などを行い県全体をくまなく監視しています。

インタビュー 橋本保健所環境監視員 西山好高さんの写真 橋本保健所環境監視員 西山 好高 さん

管内では、過去に違法な廃棄物処理によりダイオキシン類が発生し、土壌汚染が引き起こされました。周辺環境への影響も大きく、対策には地域の方の協力と多くの費用が必要でした。

今後、決してこのようなことが起こらないよう、日々、パトロールを行い、不法投棄や違法な廃棄物処理の未然防止と早期発見・解決に努めています。

近年、不法投棄は一般廃棄物が多く、山間部の人目に付きにくいところや、河川に投棄される傾向が見られます。

皆さんの監視の目や情報提供は、未然防止や早期発見、また抑止力としてとても重要です。少しでも疑わしいことがあれば、連絡をお願いします。

立入検査の実施

不法投棄されるごみは、産業廃棄物の中では建設系のものが多いことから、今年度から解体工事現場などへの立入検査を重点的に実施し、適正処理に向けた監視を行っています。

監視カメラを設置している写真 監視カメラの設置

パトロールの結果や、県民の皆さんからいただいた情報を基に、不法投棄が行われやすいところを中心に、市町村と協力して不法投棄監視カメラを設置しています。カメラの映像から捨てた者を特定し、警察の検挙につながったケースも少なくないことから、今年度からカメラをさらに増設して監視を強化しています。

路上検査の写真 廃棄物運搬車両の路上検査

警察と協力して、道路沿いや道の駅など県内のいたる所で路上検査を実施しています。検査は、廃棄物を運搬している車両を対象に、法律で定められている書類を所持しているか、廃棄物の積載状況に問題がないかなどを確認しています。

和歌山県の廃棄物処理法違反での検挙数グラフ 各種団体との連携

和歌山県フライヤー連盟、和歌山県森林組合連合会、和歌山県農業協同組合中央会とそれぞれ不法投棄などを発見した場合に情報を提供してもらう協定を締結しています。社会全体で監視の目を光らせ、不法投棄を許さない体制づくりに取り組んでいます。


こうした監視の強化や県民の皆さんからの情報提供により、廃棄物処理法違反での検挙数は増加しています。

不法投棄は犯罪です。
見つけたら通報を!

不法投棄は、法律で非常に厳しい罰則が規定されている犯罪です。県では、不法投棄や不適正処理の通報・情報提供を受け付けています。少しでも怪しいと思ったら通報をお願いします。

罰 則 5年以下の懲役
1,000万円以下の罰金
法人は3億円以下の罰金
【連絡先】
最寄りの警察署や保健所、県庁廃棄物指導室
※不法投棄メール110番でも情報を受け付けています。
県ウェブサイトでも掲載
ごみのポイ捨てを
許さない仕組みづくり

ペットボトル、タバコの吸い殻など軽い気持ちで行ったごみのポイ捨てでも、環境に重大な影響を与えます。また、廃棄物処理法違反で罰せられる場合があります。ポイ捨てのイラスト県では、さらにごみのポイ捨てを許さない厳しいルールづくりを考えています。

海洋プラスチックごみ問題 海洋プラスチックごみの写真
「プラスチック削減戦略セミナー」開催
海洋プラスチックごみ対策の現状と課題や今後の展望を探っていきます。ぜひご参加ください。
日時:3月18日(水)13:30〜16:30
場所:和歌山県自治会館(和歌山市)
定員:150人(先着順)
申込・問い合わせ:ウェブサイトよりお申し込みください
3R活動推進フォーラム 電話03-6908-7311
3R活動推進フォーラムのページへリンク

海のプラスチックごみの約8割は、ポイ捨てなどにより、回収されずに河川などを通じて海に流れ込んだものと言われています。

通常のプラスチックごみは自然環境ではほとんど分解されず、海中を浮遊しながら、紫外線や波の力で細かく砕け、5ミリメートル以下のマイクロプラスチックになります。近年、このマイクロプラスチックを魚などの生き物が取り込むことで生態系に及ぼす影響が懸念されています。


【本県の状況】

平成28年度に串本町の海岸で行った調査では、海岸に漂着したごみのうち、7割が人工物で、そのうち9割がプラスチックごみという結果が出ています。

私たちの美しい海や山、そして自然を守るためには、一人ひとりが不法投棄やごみのポイ捨てを許さない意識を持ち、ごみの削減に努めることが必要です。



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