わかやま食材テロワール 「新しょうが」
新しょうが
これからが夏本番。今回は、“新しょうが”をご紹介します。
食中毒や食欲不振、冷房冷えなどで身体の不調を訴えることの多い時期ですが、新しょうがに含まれる辛み成分や香り成分は、身体を温め、食欲を増進させ、夏バテや疲労回復に役立つといわれています。また、殺菌作用に優れているので食中毒の防止にも一役買ってくれるのではないでしょうか。
一般的に流通しているしょうがは、根しょうが、土しょうがまたは“ひね生姜”ともいわれ、 秋に収穫してから、2ヶ月から1年近く貯蔵して熟成させ、辛みを十分に引き出してから出荷しています。ふっくらと丸みがあり、皮は茶褐色をしていています。2か月以上貯蔵したものを随時出荷しているので通年出回っています。
一方、新しょうがは、初夏から収穫される若い根しょうがのことで、貯蔵せずにみずみずしい状態で出荷されます。皮は白く、茎の付け根は赤く、さわやかな辛みが特徴です。
“新しょうが”は、その特徴である白い肌を保つために 、乾燥させないようにビニールシートをかぶせ、収穫直後からスピーディに水洗するなど、手間をかけた収穫作業をしています。また、鮮度を重視するためその日の内に出荷しています。
和歌山県産の“新しょうが”は、5月中旬にはじまり、6月の中旬にはピークを迎え、10月まで出荷されます。新しょうがに限った出荷量は全国トップクラスで、京阪神市場等を中心に、東京、名古屋方面にも出荷されています。
みずみずしくて柔らかく、繊維質が少ない和歌山県産の“新しょうが”は、甘酢漬けやしょうがご飯、サラダ、てんぷらなどでぜひご賞味ください。
【和歌山県内の産地】
和歌山和歌山県内の主な産地: 和歌山市 (紀の川流域の河西エリア、布引エリアの砂地地帯)
この地域は、瀬戸内気候区に属し、比較的雨が少なく温暖な気候で、砂地で水はけのよい地帯です。地下水が豊富に湧き出ていることもしょうが栽培に適しています。
砂地栽培は、根にストレスをかけないため、きれいに大きく育ち、瑞々しく柔らかいしょうががができます。
ほとんどがハウス内で栽培されていて、種しょうがの植え付けから180日位で収穫されます。
植え付けの時期によって加温や無加温で栽培され、露地栽培へと県内の産地をリレーして 10月まで出荷されます。
【美味しい新しょうがを選ぶポイント】
● 全体的に色が白くみずみずしいもの
● 表面にハリ、ツヤがあるもの
● 茎の部分が鮮やかな赤色になっているもの
【保存 】
新しょうがは、主に生食用で、鮮度が命です。ラップで包んで冷蔵庫に保管し数日で食べきるか、酢漬けなどにして保存しましょう。
【新しょうがの栄養】
その他商品紹介など
・おいしく食べて和歌山モール〔和歌山食のポータルサイト〕
⇒ https://oishii-wakayama.com/
・プレミア和歌山(和歌山県優良県産品)〔商品紹介サイト〕
⇒ https://premier-wakayama.jp/
・わかやま紀州館〔和歌山県アンテナショップ〕
⇒ http://www.kishukan.com/ TEL: 03-6269-9434