社会人課程 8月の研修内容を紹介します。
【果樹】
電気柵の設置
アナグマやアライグマなどの害獣による収穫期を迎える農産物の被害を防ぐため、電気柵を設置した。碍子を外に向けるとともに電線の高さや間隔を目的とする獣に合わせるなどの注意点を学んだ。
イチジクの収穫、出荷調整
イチジクの成熟を迎え収穫が始まった。一斉に熟すのではなく、徐々に熟してくるため、10月までの長期にわたって収穫を行っていく。収穫した果実は市場へ出荷するため、大きさ別にパック詰めを行う。
ウメの天日干し
6月に塩漬けしたウメをトレイに一粒ずつ並べて天日干しを行った。5日ほどで仕上がるが、むらをなくすためにそれまでの毎日ウメを上下返して管理を行う。仕上がったウメは樽に詰めておき、梅干しの加工実習に使用する。
ブドウの収穫、出荷調整
収穫期を迎えたブドウ(シャインマスカット)の収穫を行い、市場出荷のため傷などがついた粒の除去とともにパック詰めを行った。
ミカンのマルチ敷設
果実の糖度を高めて高品質な果実を生産するため、透湿性マルチの敷設を行った。雨水の侵入を防ぎ水蒸気は蒸散させる機能のあるマルチを使用することで、土を徐々に乾燥できるため、果実糖度の上昇とともに太陽光線の反射のより果実着色を促進する効果も期待できる。
【花】
ケイトウの収穫
お盆の需要期を前に、久留米ケイトウを収穫した。花の直径と花直下の茎の硬さが、収穫の目安となることを学んだ。また、摘芯栽培と無摘芯栽培を比較し、切り花本数、茎の太さ、切り花長などのちがいを観察した。
スターチスの育苗について
スターチスを育苗する上での留意点について学んだ。育苗経費の削減につながる常温育苗を行うため、スターチスの順化苗をペーパーポットへ移植した。
ハボタンの定植
県内の産地で広く行われているハボタンの直播きを行なった。今後、定植苗との成長を比較する。
ストックの播種
カスミソウの定植
カスミソウの生態と栽培方法を学んだ後、苗を摘心して定植した。
トルコギキョウの定植
年内と翌春の2度切り栽培を行うため、苗を定植した。同時に定植直後の水管理の重要性についても学んだ。
【野菜】
キャベツの播種
秋に定植するキャベツの種子をセルトレイに播種し、育苗を開始した。
トラクターの耕運爪の交換
トラクターの耕運爪を外し、新しい耕運爪に交換した。
ハクサイの播種
秋に定植するハクサイの種子をセルトレイに播種し、育苗を開始した。
パイプハウス内の土壌消毒
過剰な塩類を取り除くために播種したソルゴーをハウス内から持ち出した後に、ハウス内土壌の病害菌を消毒するため、クロルピクリンによる土壌消毒を行った。
シシトウの収穫・出荷調整
本年5月に研修生が定植したシシトウの収穫および出荷調整を行った。