就農支援センター社会人課程_令和2年10月の研修内容を紹介します
就農支援センター社会人課程_令和2年10月の研修内容を紹介します
実 習 (10月分)
野菜:イチゴの芽かき, レタスの定植, ニンニクの植え付け, ホウレンソウ・新しょうがの収穫・出荷調整
- イチゴの芽かき (品種:まりひめ)
イチゴの株元から出る、脇芽の除去作業を行った。余分な芽を取ることで栄養分の無駄を減らし、収穫期の実を大きく、さらに甘くさせることを学んだ。
- レタスの定植 (品種:菊川102)
本葉3〜4枚の頃、セルトレイ苗に水を十分に含ませ、白マルチを敷いた露地ほ場に定植した。
- ニンニクの植え付け (品種:嘉定)
ニンニクの表皮を剥がし、種子鱗片を分割して植え付けした。株間10~13 cm、条間20 cm程度、深さ5~7 cmになるように覆土した。
- ホウレンソウの収穫・出荷調整 (品種:ミラージュ)
ホウレンソウの下葉を落とし、束状にしてビニル袋へ入れ出荷調整を行った。
- 新しょうがの収穫・出荷調整
新しょうがの収穫・出荷調整を行った。調整作業では、根および茎を取り除いた後、よく洗い、サイズ分けを行った。
- その他
キヌサヤエンドウの整枝 (品種:紀州さや美人)、ハクサイ (品種:黄ごごろ85) の追肥および中耕、ハウスの建て方実習、チッパーの使い方実習を行った。
花き:ホオズキの仮植え, 宿根カスミソウの電照設置, 輪ギク・小ギクの収穫・出荷調整
- ホオズキの仮植え (品種:丹波ホオズキ)
8月27日に、は種して育てたホオズキの苗を露地ほ場へ仮植えした。約1年間養成し、優良株を選抜して来年11月に定植する予定である。
- 宿根カスミソウの電照設置 (品種:アルタイル)
宿根カスミソウの開花を促進するため、電照設備を設置し、夕方から午後10時まで白熱電球を点灯することで開花期の前進と一斉化を図ることを学んだ。
- 輪ギクの収穫・出荷調整 (品種:神馬)
ハウスで栽培している輪ギクを収穫した。切り前 (収穫適期の開花程度のめやす:花弁が1~2枚開いた程度) を学んだ後、切り花作業用の特殊な鎌を使って収穫し、下葉を除去して長さ別に結束した。
- 小ギクの収穫・出荷調整 (品種:千福、桃恵)
露地ほ場で栽培中の小ギクの収穫を行った。収穫した切り花は、枯れ葉などを取り除き、長さ、枝のつき方および茎の曲がりの程度などで等階級を分別して結束した。
果樹:ウメの接ぎ木 ・せん定・天日干し, ミカン・キウイの収穫・出荷調整
- ウメの接ぎ木
ウメの着果を安定させるため、受粉樹の高接ぎを行った。
- ウメのせん定
長く伸びた枝を短く切る「切り返し」や、不要な枝を切る「間引き」を行い、樹勢の調節、安定生産を図るとともに樹冠内部への日当たり改善、作業性の向上などを目的に実施した。
- ウメの天日干し
7月に塩漬けしたウメの上下をひっくり返す作業を行った (3~4日間天日干し)。
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ミカンの収穫・出荷調整 (品種:ゆら早生)
着色具合を確認しながら、ミカンの収穫と出荷調整を行った。選別ではキズ果や小玉果などを取り除き、さらに選果機を用いて、サイズ分けを行った。
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キウイの収穫 (品種:香緑)
収穫期を迎えたキウイの収穫を行い、出荷調整を目的に半年ほど冷蔵貯蔵した。収穫してもすぐには食べられないため、出荷前に追熟が必要となる。
講 義 (10月分)
- 特別講義
- 「農産物の物流」
株式会社サンライズの専務取締役、津田 兼司氏をお招きし、農産物の物流について講義をして頂いた。"なぜ今、物流や流通を知る必要があるのか", "生産者として考えておくべき事", “農業の将来"などについて学んだ。
- 「梅干しの加工 (味付け梅など) 」
梅干しの加工について、畑田 京子氏、高垣 せり氏をお招きし、白干しウメを使った加工についての講義と加工実習を行った。また、ウメ果汁入りドリンクなどを作り試食した。