就農支援センター社会人課程_令和2年9月の研修内容を紹介します
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実 習 (9月分)
野菜:ミニトマト定植・整枝・誘引、葉茎菜類の定植
- ミニトマト (品種:サンチェリースマイル) の定植・整枝・誘引
畝への支柱設置、マルチの穴空け、そして苗の植え付けを行った [写真1-①]。その後、果実の付きを良くするため、わき芽や無駄な枝を欠き取る「整枝」作業を行った [1-②]。さらに、苗を安定して成長させるため、誘引ひもでつるす「誘引」作業を行った [1-③]。
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葉茎菜類の定植
ろ地ほ場または、ハウス内で畝立てなどの定植準備を行った後、葉茎菜類の苗を定植した。今回、定植した品種は、ブロッコリー、キャベツ、ハクサイ、コマツナ、ホウレンソウである [2-①, ②, ③]。
花き:スターチス、ストック、宿根カスミソウなどの栽培をスタート
和歌山県の主要切り花類のは種、定植、摘心などを行った。
- スターチスの定植
スターチス (品種:サンデーバイオレット、ほか4品種) 苗の成長を促進するため、花茎を切除した後、ほ場に定植した [写真1-①, ②]。
- ストックのは種・定植・八重鑑別
・ は種:ストック(品種:アイアンホワイト、ほか5品種)の種子ををセルトレイに1穴3粒ずつは種した。
・ 八重鑑別:多くの品種では、八重咲きの種子と一重咲きの種子が混在しているため、切り花として価値の高い八重咲きのみを育苗の段階で選別することを学び、子葉の形状などをもとに一重咲きを抜き取る作業を行った [2-①]。
・ 定植:八重鑑別を終えたストックの苗をろ地ほ場に定植した [2-②]。
- 宿根カスミソウの摘心・整枝
・ 摘心:定植約1週間後に宿根カスミソウ (品種:アルタイル) の摘心を行った。摘心により、切り花本数を増すとともに開花期を調節することなど摘心の意義を学んだ。
・ 整枝 :摘心後に発生した芽を1株あたり3本残し、生育が劣る芽を欠き取った [3]。
4. その他
・ ケイトウ (品種:周防) の収穫、出荷調整 [写真4-①, ②]
・ 輪ギク (品種:神馬) の芽欠き、小ギク (品種:千福、ほか3品種) の下枝欠き [4-③]
・ ハボタン (品種:晴姿、初紅) の下葉欠きおよびフラワーネット上げ [4-④]
・ キンギョソウ (品種:アスリートホワイト、ほか2品種) を4条植えで定植
・ ツリガネソウ (品種:チャンピオンピンク、パープル) の種子を288穴セルトレイには種
・ トルコギキョウ (品種:ボレロホワイト、ほか2品種) の種子を406穴セルトレイには種
・ ナバナ (品種:黒川寒咲) の種子をろ地ほ場へ直播き
果樹:ブドウ収穫、ウメ接ぎ木、温州ミカン薬剤散布・樹上選別
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ブドウの収穫
収穫の最盛期を迎えた顆粒の大きいブドウ (品種:ピオーネ) を一房ずつ丁寧に収穫し、出荷調整を行った [写真1-①, ②]。
- ウメの接ぎ木
ウメの穂木と台木による接ぎ木の準備 (接ぎ木ナイフで穂木を削る作業) を行った。その後、ウメの徒長枝に接ぎ木した [2-①, ②]。
- 温州ミカンの薬剤散布、樹上選別
ミカン (品種:宮川早生) の傷果や日焼け果など、外観および品質の悪い果実を間引きする樹上選別を行った。収穫期の果実における品質の保持、樹の成長を維持していくために重要な作業であることを学んだ。また、ダニ類やミカンアザミウマ類対策として、薬剤散布を行った [3-①, ②]。
講 義 (9月分)
- 農業一般:農機具の構造とメンテナンス [写真1-①, ②] 、農業共済制度と収入保険制度の概要
- 野 菜:根菜類の栽培、野菜の接ぎ木
- 花 き:トルコギキョウ、千両、花木類の栽培
- 果 樹:果樹園の改植、果樹の繁殖