まりひめ 和歌山県オリジナルいちご品種
和歌山県のいちご栽培について
和歌山県のいちご栽培は、昭和30年頃から始まりました。
現在、県北部の紀の川流域や海岸沿岸部などで広く栽培されています。
主な品種は「まりひめ」と「さちのか」です。
「まりひめ」の育成
紀州手まり
「まりひめ」は、和歌山県農業試験場が育成し、平成22年3月に品種登録された、和歌山県オリジナル品種です。
早生で豊産性の「章姫」とコクのある食味の「さちのか」を交配し、得られた約600個体から品質、収量とも有望な系統を選抜しました。
「まりひめ」は、和歌山県の民芸品「紀州てまり」のようにかわいらしく 皆に愛される品種となることを願って命名しました。
詳しくは農業試験場ニュース(2008年7月)をご覧下さい
果実の特徴
- 果実は大きく、果形はきれいな円錐形。
- 果色は、光沢のある鮮やかな赤色で、果肉も赤色を帯びる。
- 甘味が強く程よい酸味で、ジューシー。
栽培について
「まりひめ」は、和歌山県いちご生産組合連合会(令和5年会員:243戸)が利用許諾を受け、203戸が20.5ヘクタールのハウスで栽培しています。9月中下旬に「まりひめ」の苗を定植し、12月上旬から翌年5月上旬頃まで出荷しています。
近年、作業性の良い高設栽培が増加し、約4割のハウスで導入されています。
(重要)「まりひめ」の栽培は、和歌山県内に限定されています。
産地情報
地域名 |
栽培面積(ヘクタール) |
---|---|
海草 |
1.2 |
那賀 |
8.0 |
伊都 |
1.5 |
有田 |
2.2 |
日高 |
4.6 |
西牟婁 |
2.2 |
東牟婁 |
0.8 |
計 |
20.5 |
まりひめプレミアム「毬姫様」について
まりひめプレミアム「毬姫様」誕生
冬に育つ苺は、時間をかけてじっくり赤くなる。しっかり赤くなる。
和歌山県いちご生産組合連合会では、「まりひめ」のブランド力向上を図るため、平成28年に味と大きさにこだわった「まりひめプレミアム(愛称:「毬姫様」)」の基準を定め、「まりひめプレミアム」の生産に取り組んでいます。令和5年現在、17戸が「まりひめプレミアム」の生産をしています。
果実を厳選していることから「まりひめ」の生産量のわずか0.1%程度しか出荷されない貴重ないちごであり、商品名を「毬姫様(まりひめさま」と名付けました。